静岡市内は桜がほぼ満開となり、昨日から「静岡まつり」が開催されています。静岡まつりは今川義元公の時代から行われていた「静岡浅間神社廿日会祭」に呼応する形で昭和32年から開催され、今年は大御所花見行列にDA PUMPのISSA(6日)と宍戸開(7日)が大御所(徳川家康)役として登場します。私も孫を連れて数年ぶりに祭り見物に行こうかと考えています。

 

 乳白手(にごしで)の型打ち成形の深皿です。

 見込み中央に赤・青・緑色で描かれた藤の花をくちばしに咥えた、いわゆる「花喰い」の鳳凰文が描かれています。見込みから口縁にかけては食い違いの菊花文が陽刻されております。

 中央の絵柄だけという非常に簡素な作品でありますが、却ってそれが柿右衞門様式らしい特徴となっています。裏側面及び高台内外には何も描かれていない裏白となっています。口縁に永年の黒い埃がありますが、これは洗剤で綺麗になります。

 製作年代は、元禄~享保期(1690~1730年代)の作品と推考しています。静岡市内の古美術店で5客を一括購入しました。

              

                                       

 口径13.0㎝×高5.4㎝6.8㎝6.8㎝