先週、沼津市の淡島マリンパーク閉館をお伝えしましたが、2週間閉館を延期するそうです。原因は、この淡島が「ラブライブ!サンシャイン」の聖地となっており、閉館を知ったファンが連日押しかけ行列状態だとか、閉館は決定しているものの従業員はじめ水族館・カエル館の飼育動物の処遇など決定しておらず、従業員は継続営業を希望しているとのこと。

 

  明治末期から大正初期に製作された二耳水指です。表面には灰釉がたっぷり掛けられています。耳の上の首元がくびれ、腰の部分には5本の胴紐が巻かれており、その紐の間に縦筋を刻んでレンガ状の文様を施しています。

  高台には糸切りのあとが鮮明に出ていて、「四角内に志つは多」の陶印が押されています。浜田斉著「賤機焼」によれば、この印は明治末期から大正初期に静岡市内の八番町窯で再興賤機焼初代青島樵山(庄助)が使用していた陶印のようです。

     胴径12.4㎝×高16.6㎝×高台径10.0㎝

 

  下の写真は下段に「静岡名所 停車場通り」と説明がある絵はがきです。左側の二人が歩いている横に「静岡名産 賤機焼」の立て看板が見えます。お分かりになるでしょうか。

 表面(宛先面)に大正2年発行の新大正毛紙(通称田沢切手)の1銭5厘切手に6.7.21の消印が押されていますので大正初期の写真と考えられますが、この切手は昭和初期まで使用されたとのことですので昭和初期の可能性も捨てきれません。私は切手については全くの素人で分かりません。昭和初期には駅前通りがもう少し発展しているはずですので大正初期の写真で良いのではないでしょうか。