先々週から引いた風邪がやっと抜けました。入れ替わりに昨日から小5の孫が熱を出しています。母親の方針で水永、ゴルフ、ジム、塾と愚痴一つ言わずに頑張っている子ですが、年齢に体力が付いて行っていません。酷くならなければいいんですけど・・・

 

 収集家垂涎の播磨国姫路藩役人が所持していた十手です。幸運にも昨年、十手収集30数年にして初めて手に入れることができました。和歌山県の古美術業者から購入したものです。

 他には見られない棒身の鍔元が独特な形状をしており、太い鍔元から流線形を描いて棒身に至ります。菊花形の鐔は下部に5㎜ほどの手貫き紐を取り付ける穴が開けられています。「十手 破邪顕正の捕物道具」(谷口柳造著)にはこの穴に房紐が付けられた十手が掲載されています。

 長さ47.1㎝×重さ520g 

 鍛鉄八角立鼓形棒身 鉄鈎・真鍮鉄2枚上下菊座 菊花形鐔・鉄切羽

 磨き鮫革紡錘形握柄・真鍮縁金(握柄破損修理) 楕円形鉄紐付け鐶 

 

  

 2枚目写真は購入時の状態です。握柄が破損しておりましたので、修理業者にお願いして上記写真ように見違える姿に直していただきました。