ここ数日、小春日和で暖かでしたが、夕べから寒くなりました。ところで、秋から冬にかけての暖かい日を「小春日和」といいますが、米国では「インデアンサマー」、ドイツ等では「老婦人の夏」というそうです。暖かくなったり、寒くなったり日替わりで体調維持が難しいです。風邪やインフルエンザに罹らないよう注意してください。

 

 「鍋島Ⅲ 後期の作風を観る」(小木一良著 創樹社美術出版)129頁の所載品です。10程前に著者の小木先生から譲って頂いた徳利です。

 胴部に描かれた樹木は萩でしょうか?、秋に因んでと思いましたが、確かなことが分からないので作品名を秋草文としました。胴部2か所を凹形にへこませています。徳利としては特異な器形ですが、鍋島の凹み徳利は松竹梅文や桜扇文など数点が知られています。但し、この凹み徳利は平戸焼にも類似の作品がありますが、裏面の蝶の描き方や染付・釉調などから本作品は鍋島に間違いないということです。

 鑑賞用として大変気に入っている作品のひとつです。幕末の安政期(1850年)前後の作品であろうと推測しています。

  胴径11.9㎝×高20.7㎝×高台径7.9㎝