深みのある薄緑色の青磁釉の美しい盛期鍋島(1670~90年代)の七寸皿です。

  見込み中央に円形をとり、円形の廻りにはっきりとは確認出来ませんが、太古石と蘭のような草花文が陽刻されています。縁廻りを27の捻りを加え、口縁は輪花となっています。

 私が20数年来、鍋島・伊万里について教えを頂いている先生から譲って頂いたものです。先生の著書によれば、鍋島青磁は青磁釉を掛けて焼きを3回繰り返すそうです。その結果、深みのある青磁作品ができるとのこと。七官青磁や砧青磁など中国の青磁も素晴らしいですが、鍋島はさらに上を行く青磁作品だと思っております。

 

 口径20.3㎝×高5.7㎝×高台径10.8㎝