十手の第4回目です。

 前回(第3回)では目明かしの十手を紹介しました。

 当十手は、棒身の鉄の鍛えが良く、錆がほとんどありません。また、柄頭や縁・鎺などに真鍮が使われており、どこかの藩の役人が携行していた十手ではないかと推測しています。

 

 鍛鉄八角形棒身 細絹糸黒漆丸握柄・真鍮鎬柄縁・柄頭 小振り鉄鈎

真鍮鎺・真鍮かしめ座金 宝珠形鉄紐付け鐶・銅座金

 

 長さ32.7㎝ 重さ335g