1週間ぶりのブログです。今後は毎週土曜日に更新予定です。
第1回、2回と武士身分の役人の十手を紹介しましたが、今回は町人(庶民)の十手を紹介します。
写真のような十手は、一般的には「目明かし十手」と呼ばれています。
目明かしとは、町奉行所の与力や同心の私的な配下として働いた人たちをいいます。
「岡っ引き」「御用聞き」「手先」などとも呼ばれます。
写真の十手には、朱房が付いていますが、「目明かし十手」には本来、房は付きません。朱房が付けられるのは同心の十手です。
多分これは、持っていた何処かの目明かしの親分が格好よく見せるために付けたのではないかと考えられます。
鉄丸形棒身 丸握柄 鉄楕円形紐付け鐶 時代房付き
長さ34.5㎝ 重さ171g