経営コンサルが「結果を出していない人の集まり」に参加して感じたこと、という記事がありましたので、紹介します。

 

「なぜこんなに頭がいいのにどうして結果を出していないのか?」と不思議に思ったものの、話を聞けば、その人たちのほとんどが“何がメインの仕事なのか分からない”といった感じだったそうです。

 

例えば、ある人は「不動産をやりながら、広告のデザインとキャッチコピーの仕事をしている」、また別の人は「会社のシステムの手伝いをして、週に2日雑誌社の手伝いもしている」、中には名刺を3~4枚出して「いろいろやっていまして」と言ってきた人もいたそうです

 

“特定の分野のプロフェッショナルなスキル獲得には、約1万時間の継続的な練習と学習が必要”という1万時間の理論というものがあります。

といっても、これは理論というよりも経験則でしょうが、実際にそのような現実があります。

 

“才能よりも努力や継続的な取り組みが大切”のため、才能がある人でも“2つ同時に取り組んだらものにならない”、普通の人が2つ3つ同時に何かをやったらすべてが中途半端に終わるだろうとのこと。

 

その通りかと思います。

難関資格を2つ以上持っていても、両方とも活躍している人は極めて少数です。

人は大谷のような二刀流にはなれないのです。

 

最近、副業や兼業をもてはやすムードがあり、うちにも副業希望者が連絡してきますが、多くの場合、特許調査のプロレベルに達していないため、お断りしています。

 

マスコミなどが流す、かっこいい話、もっともらしい話に、惑わされない、流されないことが極めて重要でしょう。

 

スポーツの世界で言われる、“1万時間理論”を知っていますか?特定分野のプロになるためには1万時間の継続的な練習と学習が必要だという理屈ですが、これを私たちの世界にも当てはめて考えてみたらどうでしょう? 今回のメルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』では経営コンサルタントで関東学園大学で教鞭を執る菊原さんが、あえて「上手くいっていない人たちの集まりに参加」してみて感じたこと、そこから“1万時間理論”の大切さを説いています。

 

持っている力を1つに集中させて結果を出す
以前、知人から「上手くいっていない人たちの集まりに参加するといい」というアドバイスを頂いたことがある。

そこに参加して“結果が出ない理由”を見つけるといい、という。
いわゆる反面教師というもの。これは役立ちそうだ。


そんな時のこと。名刺交換した人から「こんな会があるので参加しませんか?」というお誘いを頂いた。
その会を検索してみると“なにを目的にやっているか分からない”という会だった。
普通ならは間違いなく断っていただろう。しかし、その時に知人の言葉が頭に浮かんだ。「これはチャンスだ」と思って参加した。

その会は20人弱の集まりだった。テーマを決めて意見交換する。例えば
・なぜ中東で紛争が無くならないのか?
・遊牧民が多いと国が安定しない理由
・文明が栄えて衰退するサイクルとは??
などなど。

またそれと同時に「なぜこんなに頭がいいのにどうして結果を出していないのか?」と不思議に思っていた。


その勉強会が終わり名刺交換タイムに。そこで数人と名刺交換した。

その人たちのほとんどが“何がメインの仕事なのか分からない”といった感じだった。
ある人は「不動産をやりながら、広告のデザインとキャッチコピーの仕事をしている」という。
また別の人は「会社のシステムの手伝いをして、週に2日雑誌社の手伝いもしている」という。
中には名刺を3~4枚出して「いろいろやっていまして」と言ってきた人もいた。話を聞いたが、まったく何をやっているか分からなかった。

この会だけではないが、「いろいろやっているけど、何屋さんが分からない」という人と出会ってきた。そしてこの手の人たちは総じて結果を出していない。

 

スポーツの世界に“1万時間理論”というものがある。
1万時間理論とは、“特定の分野のプロフェッショナルなスキル獲得には、約1万時間の継続的な練習と学習が必要とする”といったもの。
サッカーならサッカーを1万時間。野球なら野球を1万時間。これだけの時間をつぎ込めるかどうかが“プロかアマなのか”の分かれ道になるという。

 

この理論は、“才能よりも努力や継続的な取り組みが大切”ということを示している。
また才能がある人でも“2つ同時に取り組んだらものにならない”という。
普通の人が2つ3つ同時に何かをやったらどうだろう?すべてが中途半端に終わるだろう。
“いろいろなことに手を出し過ぎている”これこそ結果が出ない1つの原因だ。
これに気が付く人は多くない。