知財創造教育に関する電子書籍です。
知財創造教育や総合的な探求などの科目を初めて担当する先生方を主な対象に、生徒さんや学生さんが理解しやすいように具体的な事例を交えて解説したそうです。
【はじめに】
はじめまして。数ある書籍の中から、本書を手にしていただいたあなたに、お礼申し上げます。
「あなたの発明を応援する認定コーチ、教育コンサルタント」の平野靖朋です。
この本を手に取ってくださったあなたは、学校の先生でしょうか。 あるいは 発明にトライしようとする 生徒さん、
学生さんでしょうか?
それとも タイトルの「知財創造教育注2)や松竹梅戦略」から、いったい松竹梅戦略って何のことだろう と不思議に
思って手に取ってくださったでしょうか? それとも、知的財産(知財)注3)に関わるお仕事をされている方かも
しれません。
本書は五つの章(第1章 発明、第2章 調査、第3章 制度(法制度)、第4章 コーチング 第5章 AIの時代)
から成っています。
知財創造教育や総合的な探求、PBL(Problem Based Learning)などの科目を初めて担当する先生方を主な対象
とし、生徒さんや学生さんが理解しやすいように具体的な事例を交えて解説しています。また、AIと人類が共存する
時代において、発明志向型コーチング(IOC: Invention Oriented Coaching)が教育の主要な流れの一つになる
可能性にも触れています。未来を変革し牽引する人材育成に繋がる可能性があると考えているからです。
本書を通じて、先生方がこの授業科目を安心して担当できると感じていただけること、そして生徒さんや学生さんが「発明は難しそうに見えるけれど、自分にもできそうだ」と実感し、実践に取り組んでくれたら望外の喜びです。
ここで、本書で使われる松竹梅の意味についてお知らせしておきます。松竹梅は松、竹、梅の三点セットで慶事・吉祥
のシンボル、繁栄のシンボルとされています(写真1参照)。同様に、三点セットとして知られているものには、三種の神器、天地人、そしてメルセデス・ベンツの「スリーポインテッド・スター」があります。三つの要素を持つものは、理解しやすく記憶に残りやすいと言われています。
さらに、社会の根本的な仕組みとしての司法、行政、立法の三権分立や、数千年の歴史を持った構造物である
ピラミッドも三角形から構成されています。一つの点が二つ集まると線になり、三つ集まると線から面、三角形へと展開
し、立体の強固な基本構造となります。
また、Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズは、プレゼンテーションの際に三つの根拠を示すことを常に心がけ
ていたと言われています。三はその理解の容易さや記憶のしやすさで優れていると言えるでしょう。
勘のいいあなたは、もう気が付かれたことと思いますが、本書の松竹梅とは、この三つの仕組み、あるいは構造、
あるいは根拠を使って、明快に分かり易く統一的な視点で知財創造教育を紹介するとともに、知財創造教育を寿
(ことほ)ぐ(祝福する)という意味合いを込めています。そして松竹梅戦略とは三つの鍵(要素やステップ)を
用いて若者(生徒さん、学生さん)の成長を最大化させるシナリオのことです。
【もくじ】
はじめに
第1章 発明
1.1発明のプロセスとその松竹梅
【設定】、【解決】、【出願】
1.2三つの事例紹介
1.3発明とは三段ロケット
第2章 調査(特許検索と文献概要把握)
2.1 特許文献とその概要把握の松竹梅
【名称】、【図面】、【要約】
2.2 三つの事例紹介
2.3最強の検索方法、「FI(ファイルインデックス)」×「キーワード」
第3章 制度(法制度)
3.1 制度学習の松竹梅
【質問】、【教書】、【解答】
3.2 三つの事例紹介
第4章 コーチング
4.1 コーチングの事例紹介
4.2 コーチングの松竹梅
【傾聴】、【承認】、【質問】
第5章 AIの時代
まとめ