テスラのオーナーが、愛車のModel Sを爆破するところをYoutubeで中継したそうです。

中古のモデルSを買って1500㎞程走行したら、バッテリ交換が必要になり、260万円の見積書を提示されたことが原因で、爆破に至ったとのこと。

 

フィンランドの田舎であれば、走行距離1500㎞は1ヶ月程度で走る距離と思われます。

電気自動車のバッテリー寿命が5~6年であることは、自動車に詳しい者であれば常識ですが、テスラがそれを十分説明せずに販売しており、非常に問題です。

 

オートパイロットも単なる運転アシストに過ぎませんが、テスラは何度事故が起きてもその名称を頑なに変えようとはしません。

 

昨日、テスラが年間販売台数に匹敵する数のリコール申請をしたことも報じられました。リコール自体は悪いことではありませんが、販売台数(割合)の多さが尋常ではありません。

 

派手なことばかりぶち上げて、メーカーとしての社会的責任を果たさない会社が、時価総額で世界上位というのは、何か間違っています。

世界の投資家達も見る目のない、大した人達ではないのかもしれません。

 

米テスラが電気自動車(EV)の大規模リコールを実施することが30日、分かった。トランクの開閉の不具合などが理由。米道路交通安全局(NHTSA)によると、対象は47万5千台超に上る。テスラが一度に行うリコールとしては過去最大で、2020年の世界販売台数に匹敵する規模だ

 

フィンランドは人口1900人ほどの田舎町、ヤーラ(Jaala)在住のツォーマス・カタイネン氏が、手持ちのテスラModel Sに30kgのダイナマイトを取り付け、北の大地に吹き飛ばしました。

カタイネン氏は最近、2013年式のテスラModel Sを購入しました。最も初期のModel Sではあったものの、お気に入りのEVに非常に満足しており、またEVの調子も絶好調でした。

ところが購入後1500kmほど走ったころ、いくつかのエラー警告がディスプレイに表示され始めました。カタイネン氏は「これも中古車ならよくあること」と思い、テスラディーラーにModel Sを持ち込んで点検を依頼しました。

そして1か月も待たされたころに出てきたのは「修理すべき故障はなく、唯一バッテリー交換が解決方法」との報告書と、添付されてきたバッテリー交換費用2万ユーロ(約260万円)の見積書でした。

初期のテスラModel Sのバッテリー交換保証は8年間なので、個体によってはそろそろ保証期間が切れはじめており、残念ながらカタイネン氏の愛車も保証が効かなかった模様です。ただ、フィンランドで中古のModel Sを探せば、その価格はおよそ3万5000ユーロ前後から見つけられます。その半額以上の代金を手持ちの中古Model Sのバッテリー交換に投じろと言われるのは、カタイネン氏には少々苛立たしいことだったようです。

怒り心頭のテスラオーナーはModel Sを持ち帰ることにし、PommijätkätなるフィンランドのYouTuberに連絡を取りました。フィンランド語の " Pommijätkät " は日本語にすれば ” 爆弾野郎 ” とかそんな感じの意味で、YouTubeチャンネルにはその手の動画が山盛り。カタイネン氏が何を考えたのかは、もうおわかりのことでしょう。


安全な距離に設営されたテントの中で、チームはカタイネン氏に爆破ボタンを手渡し、全員でカウントダウン。持ち主の手でポチッと行った瞬間、Model Sは文字どおり木っ端微塵となりました。

 

ちなみに、electrekは今年9月に「問題が必ずしもバッテリーの劣化ではなく、バッテリーパックが単に故障した場合でも、テスラはバッテリーパックを修理しようとするのではなく、すぐに交換を提案することが知られている」として、やはり2万2500ドルのバッテリー交換費用を見積もられたテスラオーナーが、サードバーティの修理工場へModel Sを引き取り、故障したセルだけを交換したったの5000ドル(約57万円:初出は1桁誤りでした。お詫びして訂正します)で修理できた話を報告しています。カタイネン氏がもしこのことを知っていれば、もしかしたらあのテスラも今ごろは修理できていたかもしれません。