今年に入って、シャープが特許権侵害で様々な会社を訴えています。

昨日入ったのは、米国ITCで液晶パネルの特許に基づき、中国の咸陽彩虹光電科技有限公司などを訴えた話。

 

先月は通信特許に基づき、テスラの日本法人に訴訟提起。

他にも、LTEや無線LANの通信特許に基づいて、中国のスマホ大手OPPOを訴えた話も。

 

シャープは鴻海の傘下となり、権利行使に積極的になったのでしょう。

ただ、どの国でも、訴訟は交渉に比べて予測可能性が低いというデメリットがあります。

 

訴訟をどんどん起こせば、知財の活用が進んでいるかのように見えます。

ですが、裁判になる前に、予測可能性が高い交渉(契約)で決着を付けるのが、本当の勝利です。交渉で決着すれば、訴訟よりコストも安くなります。

 

シャープは権利行使スタイルを変えて来ましたが、良い方向への変化なのでしょうか。

https://www.phileweb.com/news/d-av/202004/22/50197.html

シャープは、中国 Xianyang CaiHong Optoelectronics Technology Co., Ltd(咸陽彩虹光電科技有限公司/CHOT)、香港 TPV Technology Limitedとその子会社、そして米国Vizio, Inc.を特許権侵害で米国国際貿易委員会(ITC)に調査申し立てしたと発表した。

 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56965270Y0A310C2000000/

シャープは通信技術で特許権の侵害があったとして、米電気自動車(EV)メーカーのテスラの日本法人を相手取り、東京地裁に訴訟を提起した。テスラのEVに搭載された通信機能が特許権の侵害にあたると主張し、3車種の輸入差し止めなどを求めている。シャープはほかに液晶パネルやスマートフォンの特許権を巡って中国企業などを提訴している。

 

https://ascii.jp/elem/000/004/008/4008587/

シャープは4月7日、Guangdong OPPO Mobile Telecommunications Corp., Ltd(以下、OPPO)製スマートフォンを台湾で販売する販売代理店1社に対して、台湾知的財産法院に特許侵害に基づく損害賠償請求訴訟の提起を行なったと発表した。

 

https://www.bcnretail.com/market/detail/20200131_156236.html

シャープは、中国スマートフォン(スマホ)メーカー「OPPO」の日本法人オッポジャパン(OPPO Japan)を提訴した。スマホ通信技術に関するシャープの無線LAN関連特許1件を侵害していると判断して、30日に東京地方裁判所に特許権侵害差止請求訴訟を提起。同時に、特許権侵害差止仮処分の申立てを行った。要求は、スマホ5機種の販売差し止めだ。