ハーバード ビジネスレビュー 2019年6月号 特集:データドリブン経営を購入して読んでみました。

 

データ万歳、データマンセーという記事ではありませんが、何だか物足りない内容でした。

 

記事では、企業内でデータが十分に活用されないのは、経営者の不理解、現場の反発などと結論づけているものが多いです。

しかし多くの場合、データサイエンティストよりも、経営者のほうが理解力、判断力に優れています。

 

無能な経営者が会社を傾かせる場合もありますが、実際にはそのようなケースは少ないです。

データサイエンティストが、経営者や販売等の現場を納得させる説明をできていないことが一番の原因ではと感じます。

 

裁判でも、裁判官を納得させる立証ができなければ、負けてしまいます。

経営者に納得してもらえるということと、裁判官・審査官を納得させられるのか、というのは本質が同じです。

 

さらに経営者は、データの他、自社のリソース、コスト、有力顧客の声など、様々な情報・要因を総合判断して、戦略を決定します。

データや知財ありきで判断するわけではありません。

 

当事者ではないコンサルタントや学者の言うことは、話半分に聞いておいたほうが良いでしょう。

 

│特集│データドリブン経営

●1000兆円超の潜在価値を持つ
データドリブン経営の本質
マッキンゼー・アンド・カンパニー 東京支社パートナー 黒川通彦
マッキンゼー・アンド・カンパニー 東京支社パートナー 平山智晴
マッキンゼー・アンド・カンパニー 東京支社パートナー 櫻井康彰

●分析結果をどう伝えるか
データサイエンスと経営を結び付ける方法
『ハーバード・ビジネス・レビュー』 シニアエディター スコット・ベリナート

●[インタビュー] 欠かせないのは、ビジョンとやり切ること
データの力で隠れた価値を見つけ、形にする
楽天 常務執行役員 チーフ・データ・オフィサー 北川拓也

●製造業からサービス業まで応用できる
現場の能力を引き出す データ分析の6つの型
滋賀大学 教授、元 大阪ガス ビジネスアナリシスセンター 所長 河本 薫

●社員の関係性を可視化する
ピープルアナリティクスで人事戦略が変わる
カリフォルニア大学サンタバーバラ校 教授 ポール・レオナルディ
ノースウェスタン大学 教授 ノシャー・コントラクター