知財高裁ホームページに、新たに所長へ就任した髙部判事の挨拶文が載っています。

 

個別事件について納得のいく解決をするのみならず,企業活動の指針ともなるような審理判断を心がける、経済活動のローバル化により国境を越えた知財紛争も増えており、日本の知財高裁のプレゼンスを示し、国際社会からも信頼されるような裁判所を目指すということが書かれています。

 

かつて髙部判事が福井地裁の所長に就任された際には、「女性と意識して仕事をしたことはない。これからも自然体で仕事をしたい」とコメントされていました。

その通りで、能力があれば、性別や学歴等はあまり関係はありません。意識もしなくなります。

 

マイノリティを優先登用するクオーター制などの制度が必要な場合もあるでしょう。しかし、マイノリティだから能力が低くても登用するというのでは本末転倒です。そのような制度は、あくまで例外的、時限的措置でしょう。

 

http://www.ip.courts.go.jp/aboutus/syotyo/index.html

 平成30年5月5日付けで,第7代知的財産高等裁判所長に就任いたしました。

 知的財産高等裁判所は,知的財産権訴訟を専門的に扱う高等裁判所として,平成17年に設立されました。

 テクノロジーの急速な発展に伴い,知的財産権訴訟はますます複雑困難なものとなっています。これを適正・迅速に解決するために,専門的な知見を取り入れ,個別事件について納得のいく解決をするのみならず,企業活動の指針ともなるような審理判断を心がけて参ります。

 また,経済活動がグローバル化し,国境を越えた知財紛争も増えてきました。知財高裁への海外からの訪問者も年々増加し,活発な国際交流が行われています。昨年秋に初めて裁判所が主催した国際シンポジウムに引き続き,本年10月にも「国際知財司法シンポジウム2018」を開催することを予定しています。海外の裁判官や弁護士を招いて,模擬裁判やパネルディスカッションを行い,日本の知財高裁のプレゼンスを示すべく,更なる情報発信を行っていきたいと思っています。

 社会情勢の変化に対応し,新しい時代の要請にこたえるべく,一層の審理の充実に,全力を尽くしたいと思います。そして,国内はもとより,国際社会からも信頼されるような裁判所を目指して努力する所存です。

 どうぞよろしくお願いいたします。

 

https://www.sankei.com/region/news/140611/rgn1406110074-n1.html

 福井地方・家庭裁判所で初の女性所長に就任した高部眞規子氏(57)が9日、同地裁で記者会見を開き、民事裁判分野について「科学技術の発展や国民の権利意識の高まりに伴い、専門的、技術的な知見が判断を左右する事件などが増加している。県民の信頼を得られるような質の高い裁判を目指したい」と抱負を語った。

 導入後5年が経過した裁判員裁判制度については「裁判員候補者の出席率が全国平均より高い。誠実な県民性によるところが大きいと考えている」。初の女性所長について「女性と意識して仕事をしたことはない。これからも自然体で仕事をしたい」。