週刊ダイヤモンド2017年10月14日号を購入してみました。

 

紹介記事にもあるように、メガバンクの事例では、様々な問題がありそうです。三菱東京UFJ銀行は、三菱銀行の元頭取らが、現頭取と同じビルの1階しか違わない部屋にいるそうです。

 

これでは、現経営陣が思うように采配を振るうことも難しそうです。現に、三菱東京UFJ銀行をMUFJ銀行へ変更する案は、相談役に反対され、三菱UFJ銀行への変更が決まったとか。

 

一般論としては、取締役ではなく会社法上の責任を負わない元社長ら(相談役、顧問)が、経営に意思決定に加わるのはおかしいです。

 

その一方で、元社長、元会長を排除することがすべて正しいかと言えば、違うように思います。取引先との長年の人間関係や、財界活動等を現社長が対応できない場合に、元社長が活動するなど、一概に悪・老害とは言えない面もあります。

 

小さなオーナー企業では、会社を子供へ譲りへ世代交代した後も、元社長の親が協力しなければならないケースもあるでしょう。

 

元役員が顧問として残って、月1回程度会社に来るのが、問題とも思えません。

 

ただ、自分のように、事務所を創業したオーナーの場合には、長年トップに居座ることになる訳ですが、将来、老害と呼ばれないよう、自覚しておく必要性を感じます。

 

http://diamond.jp/articles/-/144921

『週刊ダイヤモンド』10月14日号の第一特集は「初調査! ニッポンの老害 相談役・顧問」です。多くの上場企業にいる「相談役」や「顧問」。しかし、開示項目ではないため、その存在の有無や勤務実態、報酬などの情報はほとんど知られていませんでした。しかし2018年1月から任意の公開制度が始まります。ベールに包まれていた「奥の院」についに光が当たるのです。特集では、上場企業へのアンケートを通して、一足先にこの「奥の院」を覗いてみました。また、コーポレートガバナンス(企業統治)向上のために、「相談役」「顧問」制度を自ら改革しようと取り組むメガバンクの苦闘も紹介します。