東京理科大学MIP教授陣が執筆した知財の教科書です。

 

MIPは1年後に、MOTコースと統合され、知財に関する講義も減ると思われますが、最近、MIP教員による書籍が次々と登場しています。

 

あと1年早く書籍が出版されていれば、実績が認められ、MOTコースとの統合もなかったのでは、という気もします。

 

特許、発明、著作権など理工系学生が知っておきたい知的財産の教科書。

第1章では身近な事例と知的財産の関連を示し、第2章では知的財産の全体像や成り立ちを俯瞰しながら、経済との関わりや情報化社会になったことにより知的財産の重要性が増していることを示す。
第3章ではイノベーションと知的財産の関わりを踏まえて、研究開発や学会発表と特許や著作権の関係を学ぶ。
また、理工系の各分野(物理や機械、土木・建築、農学、化学、医薬品、電気・電子・情報系)における知的財産の事例を示し、
学生や研究者が研究開発に特許などがどう関わってくるかを知ることができる。
第4章では文化的なものと知的財産との関わりを知り、今日の情報化社会で必要な知識とともに、
ブランドやデザインがどのように保護されているのかが示されている。
第5章ではこれまで学んだ知的財産の活用法が示され、ライセンスや侵害、その訴訟の概略を示す。
第6章では国内だけでなくグローバルなライセンス取引が増えていることを踏まえ、これからの知的財産の視点を持つことができる。