INPITのホームページに、タイムスタンプ保管サービスが紹介されています。
これは、公的機関であるINPITが、タイムスタンプトークンを保管することにより、改ざんを防止し、長期間安定なバックアップが可能になります。
その結果、先使用権や営業秘密などの保有時点の証明に疑義が生じた場合、ユーザの立証負担が軽減されるというものです。
http://www.inpit.go.jp/katsuyo/tradesecret/ts.html
2.サービスの概要
INPITは、時刻認証業務認定事業者が発行したタイムスタンプトークンを、ユーザから預かって長期間安全にバックアップとして保管します。そして、ユーザがそのタイムスタンプトークンを必要とした場合には、預入証明書とともにタイムスタンプトークンを提供します。このタイムスタンプ保管サービスを活用して原本証明を行うまでの流れは、以下の図1に示すとおりです。
3.ユーザメリット
(1)タイムスタンプトークンを公的機関で保管することによって、改ざんを防止し、長期間安定なバックアップが可能になる。
(2)国内外での係争時に、先使用権や営業秘密などの保有時点の証明に疑義が生じた場合、ユーザの立証負担を軽減することができる。
日本弁理士会でも、INPITタイムスタンプ保管サービスに関する研修会を予定していますが、関心が高く、弁理士の枠はすぐに満席になってしまいました。
http://www.jpaa.or.jp/pdf/20161108timestamp.pdf
開催要項 場所 日程 時間 定員(先着順)
東京(弁理士会館) 平成28年12月6日(火)15:00~17:00(休憩あり) 弁理士160 名 一般の方70 名
大阪(近畿支部室) 平成28年12月7日(水)15:00~17:00(休憩あり) 弁理士105 名 一般の方45 名
名古屋(東海支部室) 平成28年12月12日(月)15:00~17:00(休憩あり) 弁理士35 名 一般の方15 名
※ 本研修は外部の方(主に中小企業の経営者及び担当者)も参加可能な研修となります。
■研修内容
先使用権確保や技術情報の秘匿化を含む戦略的な知財管理の重要性が増しており、この技術情報等の保有時点を証明するため、タイムスタンプが幅広く利用されています。
これを受けて、平成28年度末から、INPITがタイムスタンプデータを保管するタイムスタンプ保管制度を開始します。
本研修では、第1部としてタイムスタンプの基礎知識についてご説明いたします。
第2部では特許庁ご担当者をお招きして、「タイムスタンプ保管制度」の概要をご説明いただきます。
また第3部として、弁理士や企業知財担当者がタイムスタンプをどのように活用できるか、その具体的方法についてご説明します。