こんにちは。


東京都立大学名誉教授、前早稲田大学特任教授の渋谷達紀先生新刊です。


渋谷先生の書籍というと、難解なものが多いのですが、この本は、あまり時間をかけなくても特許法の「概要」を把握することができるとのことです。


本当でしょうか?

特許法の概要 (現代産業選書知的財産実務シリーズ)/経済産業調査会
¥3,360
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http://books.chosakai.or.jp/books/catalog/29217.html
特許法が扱う問題には、出願、審査、審判、訴訟、ライセンスなど様々なものがある。そのため、特許法の専門家でも、出願手続には詳しいが、訴訟のことはあまり知らないとか、その逆のことがあり、同法の細部にわたる理解ということになると、葦の髄から天井をのぞいているようなところがなきにしもあらずである。この意味において特許法は難解である。その特許法の内容を過不足なく知ることのできる概説書があれば有益であろうと考え、執筆したのが本書である。

本書は入門書ではない。基本概念の定義、体系的な論述、問題の理論的な検討を怠らないようにしてある。審査や審判の手続規定の説明や、裁判所の判例の紹介も、相当詳しく行っている。しかし、枝葉を取り払ってあるので、分かりやすいのではないかと思う。分量も抑えてあり、あまり時間をかけなくても特許法の「概要」を把握することができるであろう。本書が言及していない問題や、諸外国の法制との比較などについて知る必要があるときは、拙著・特許法(2013年、発明推進協会)を参照して頂ければ幸いである。こちらはボリュームが700頁を超える大冊である。