ミヒャエル・エンデの『モモ』を半分くらい読んだ。
何名かに課題図書にしてほしいというリクエストをいただいていたので選んだ。
小学生の頃、同級生の読書好きの男の子が
いつもこの『モモ』という本読んでいた。
彼は、授業中でも好きな本を読んでいるという変わった子だったので、
『モモ』=変わった子が読むという偏見があった。
まとまった感想は、読書会で発表するので読んだ印象を箇条書きで。
●アンデルセンの影響を感じた。
ジジの鏡の話が、人魚姫に似ている。
●説教臭い
社会主義リアリズムの絵画を見せられているようだった。
ベッポじいさんという道路掃除人夫には好感はもつが、
前世でも、道路を掃除していたという記憶を開陳するところに
なんだかなあ、ニューソートっぽいなあと違和感を感じた。
●灰色紳士
ナチズム批判なのだろうか?
国家社会主義や独占資本下のファシズムということが暗示されている。
エンデの父は、ナチスへの抵抗運動をしていたそうである。
エンデはブレヒトの劇団で俳優として活動していたらしい。
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課題図書に選んでおいてあれなのだが、
『1984年』や『車輪の下』なんかに比べると
現実への批判が、生ぬるいというか、子供っぽいというか
偽善臭が漂っており、生理的に受け付けない世界観だった。
チェーホフだったら変人を変人のままにするところ、
モモを始め登場する変人たちが、子供が安心できる偽善的な世界観に
落ち着いていくところに、なんだかなあという印象を受けた。
これ読むなら、ルソーの『エミール』読んだほうがいいだろう。
「自然に還れ」
そういう話だ。
あるいは、ショウペンハウエルの著作でも読んだほうがいい。
世の中のミヒャエル・エンデのファンに冷水を浴びせるような感想になってしまった。
私がへそ曲がりだからだろうか。
何かツギハギの思想を、ファンタジーでまとめたような作品だ。
灰谷健次郎氏の作品にも感じるのだが、
著者の説教臭さが、ところどころ溢れ出ていて、しらける。
しかし、おとなが読むべき本だ。
内容を逐一批判しながら読んだほうがいい。
ドイツの階級社会のキツさが描かれている。
日本とは社会構造が違う。これからは似てくるのかもしれないが。
教育というのは一種の暴力だ。子供が隠れて読むような本だろう。
学校推薦図書みたいな扱いはやめたほうがいい。
読書もしょせん時間泥棒だ。エンデの著作も時間泥棒ではないか。
人間は死ななきゃ時間の束縛から解放されない。
子どもに読ませたって、何のこっちゃわからないのではないか?
あと半分頑張って読みます。
(おわり)
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