柴犬のこと | 小さな幸せ-犬たちと共に-

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お空に行ったシーズー(マロン)とラフコリー(クララ)と外猫ののとビビ。
現在はラフコリー(ドルチェとラルフ)シーズー(連)、ミヌエット(レオン)と暮らしています。
娘の犬マルックス(チロルとエルフィー)も加わり賑やかな日々です。

皆様にご心配いただいた犬のこと、もう悲しすぎて書きたくないのですが、驚きの事実が次々とわかりました。


こういう飼い方をする人が身近にいるのだという現実、もっとアンテナを立てておかなかった自戒の念、反省を込めて綴っておこうと思います。


今日の夕方、お隣の心優しい方とお庭で会うことができ、気になっていたので柴犬のこと聞いてみました。


柴犬はヤスくんという名前でお引越しの日から置いていかれて淋しく2日以上過ごしていたようです。

一昨日の夜はもう我慢出来ないかのように一晩中吠えていました。

明け方には大人しくなったので私もその方もてっきり家人が連れて行ったのだと思っていました。


ところが朝、その方が猫をご自宅のお庭で散歩させていたら、柴犬が不自然な状態で横たわっているのが見えたそうです。

長い鎖が絡みついて首や身体に巻き付き階段の下でもがいて首を吊ったようになっていたらしいです。強い朝日が全身に当たりぐったりしていたとか。


直ぐに門を開けて助けようとしたら鍵がかかっていたので、門の脇の塀の隙間をよじ登って入り、助けて下さったとのこと。

なかなかチェーンが絡まって取れなくて、背中にはきつい朝日が当たりクラクラしてしまったとのこと。

ようやく自由になったヤス君はホッとした様子ですり寄って離れなかったそうです。

その後、ご自宅からお水と猫のエサを持って行って一息つかせてくださったようです。


本当にヤスくん、救われました。

しばらくして家人がやって来たので夜中からの一連のことを話したら、「吠えて近所迷惑だったらどうしようと気が気じゃなかった。今日は連れていきます。」だそうです。


そうしてヤスくんはあの暑い中を40分ほど歩いて仮住まいに向かったそうです。

別れ際に、その方が哀れになって「ヤスくん、今度はきれいなお家が建つから元気で戻ってくるんだよ。」と思わず言って頭を撫でたのだとか。

本当に無事に帰ってくるか私も心配です。



聞く所によると、20年未満のこの地での生活の中でヤスくんは柴犬3代目だとか。先代犬2頭も暑さにやられて亡くなったそうです。しかも、1代目の柴犬は、その方がやはり命を救ったのだとおっしゃっていました。


恐ろしい話です。なんだか代々の犬たちがかわいそうでなりません。

感覚が理解できないです。邪魔なら何故飼うのか!

一匹だけで庭の炎天下で過ごし、しかも家族ともう一匹は室内にいて楽しそうな声が聞こえる毎日。

そしてある日突然、家族全員いなくなる。夜も真っ暗で人の声もしない。考えてもみてください。たまらなくなって、一昨日の夜は吠えますよね、一体どうなってるのだろうと不安に駆られて。散歩もなく我慢の限界です。

水を入れた容器だってお湯になっていたでしょうし、鎖が絡んでひっくり返っていたかもしれません。

引っ越ししてから家人が来た気配はありませんでした。


しかし虐待だと飼い主は自覚していません。

炎天下の野原に鎖に繋いで置き去りにしたのと同じことなのに。


ヤスくんが、あと数ヶ月で元気に帰ってきてほしいです。


その方とも、預かれるなら庭で預かりたいぐらいだと話しています。

もし、工事中にもかかわらず、万が一炎天下の庭にヤスくんが繋がれるようなことがあったら、その時は黙っていられません。



真夏のバラ。ローズヨコハマという名前ですが、本来の姿ではない?気がします。