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Deep Impact


【ミミ・レダー】

Mimi Leder
アメリカ合衆国の映画監督、映画プロデューサー。



生年月日:1952年1月26日
出生地:アメリカ合衆国 ニューヨーク州ニューヨーク市
職業:映画監督、映画プロデューサー
ジャンル:映画、テレビ映画、テレビドラマ
配偶者:ゲイリー・ワーンツ
著名な家族:ポール・レダー(父)

《経歴》
1952年1月26日、ニューヨーク市に生まれる。アメリカン・フィルム・インスティチュートにて映画撮影術を学んだ。
1997年、『ピースメーカー』で長編映画監督デビュー。1998年、『ディープ・インパクト』を監督する。80,000,000ドルの製作費が投じられた同作は350,000,000ドルの興行収入を記録した。その後の監督作品には『ペイ・フォワード 可能の王国』や『ザ・エッグ ~ロマノフの秘宝を狙え~』がある。2018年、フェリシティ・ジョーンズ主演の『ビリーブ 未来への大逆転』を監督。



《フィルモグラフィー》
映画
ピースメーカー The Peacemaker (1997年) - 監督 

ディープ・インパクト Deep Impact (1998年) - 監督 

ペイ・フォワード 可能の王国 Pay It Forward (2000年) - 監督 

バルティック・ストーム Baltic Storm (2003年) - 製作総指揮

ザ・エッグ ~ロマノフの秘宝を狙え~ Thick as Thieves (2009年) - 監督 



ビリーブ 未来への大逆転 On the Basis of Sex (2018年) - 監督

テレビ映画
ヴァージニアの告白/過去のない女 Woman with a Past (1992年) - 監督

刑事メース/囚人捜査官 Marked for Murder (1993年) - 監督

ベビー・ブローカー Baby Brokers (1994年) - 監督

テレビドラマ
L.A.ロー 七人の弁護士 L.A. Law (1987年) - 監督

ER緊急救命室 ER (1994年 - 2009年) - 監督 

失踪 VANISHED Vanished (2006年) - 監督・製作総指揮

ヒューマン・ターゲット Human Target (2010年) - 監督 

シェイムレス 俺たちに恥はない Shameless (2011年 - 2015年) - 監督

SMASH Smash (2012年 - 2013年) - 監督

ALMOST HUMAN Almost Human (2014年) - 監督 

LEFTOVERS/残された世界 The Leftovers (2014年 - 2017年) - 監督・製作総指揮

《受賞》
1995年
第47回プライムタイム・エミー賞 - ドラマ・シリーズ部門 監督賞(『ER緊急救命室』)

1999年
アメリカン・フィルム・インスティチュート - フランクリン・J・シャフナー卒業生賞

2000年
ウィメン・イン・フィルム - ドロシー・アーズナー監督賞


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零が動く時 -7-

 零が動く時 -7-



午前8時
E行員、見張りに立つ。のぞき穴から見ていた捜査員が「チャンスあり」と特捜本部に報告。突入隊の松原警部以下6人が臨戦態勢に入る。余計な物音を消すため靴を脱ぎ、動きやすくするためヘルメットは被らず防弾チョッキのみ。

午前8時1分
梅川が人質全員に「後ろを向け」と指示。自分が着ていた背広、帽子、サングラスを男子行員に着けさせ、自身は行員の服を着て変装する。さらに行員に弾を抜いた猟銃を持たせ、自分は楠本警部補の拳銃を持ち、「この格好で“人質解放や”言うて表に出るんや。うまいこと逃げられるやろ」と言う。

午前8時15分
梅川の偽装工作に驚いたE行員は「このままでは身代わりの行員が撃たれる」と判断。西通用口から入ってきた突入隊に「今はダメだ」と合図を送る。

午前8時20分
梅川が男子行員と再び服を交換。元の服装に戻る。突入隊が再び接近開始。

午前8時25分
梅川、猟銃に再び実包を装填。

午前8時30分
梅川、メロンを食べた後、支店長席に座り、猟銃を片手に新聞を自分で読み始める。E行員、「チャンス」と手招き。

午前8時40分
梅川の傍で机の上に座らされていた女子行員が、茶を汲みに行くよう命じられ、梅川から離れる。突入隊と梅川の間に人質がいなくなる。

午前8時41分
のぞき穴から監視していた岩沢管理官が無線で松原警部に報告。松原は「突入」と隊員に伝え、6人がカウンター越しに8発発射。梅川は頭と首に3発被弾。「殺すぞ」と呻きながら床に倒れる。捜査員が一斉に突入し、人質全員を確保。

午前8時49分
血まみれの梅川が担架で行内から運び出され、救急車で搬送される。

午前9時18分
梅川を乗せた救急車が天王寺区の大阪警察病院災害救急センターに到着。医師10人による緊急手術開始。左側頭部から縦に入った一弾を首から、右肩から縦に入った一弾を右胸から摘出。もう一弾は右首から左胸に貫通。

午前9時41分
人質が次々に救急車で大阪市内の7ヵ所の病院に搬送。

午前11時
住吉署講堂で吉田本部長らが記者会見。「事件は一応の解決をみたが、4人もの生命が奪われたことは痛恨のきわみだ。今回の事件は従来の人質事件と違い、犯人の目的が理解できなかったので苦労した。犯人とは電話で直接接触をつづけたが、反警察的な言動が終始変わらなかったこと、人質と服装を取り替え逃走する気配がみえたこと、それに睡眠不足でまどろんできたことで突入に踏み切った。解決にあたっては瞬時に行動を抑制し、生きたまま確保するのが理想だが、口で言うようにうまくいかない。拳銃の使用は正当だったと信じている」。

午前11時30分
梅川の母親が20分だけ面会を許され「もうあかんでしょう」。

午後5時43分
梅川の死亡確認。

本事件はNHK大阪放送局・毎日放送・朝日放送・関西テレビ・読売テレビの5局が解決まで中継放送している。突入→狙撃(当然ながら映っていない)→血まみれの犯人搬送→人質解放の一部始終はVTRと16mmフィルムの両方で保管されているが、読売テレビのみがVTRで保管していなかったため同局に限りVTR映像がない。この一件でローカル報道の取り組みが遅れていることが露呈され、これをきっかけにローカルワイドニュース番組が編成されることになったといわれている。


1979年1月28日の突入実行時、毎日放送では『時事放談』を放送していた。突入するや制作局のTBSテレビは放送を中断して毎日放送の映像に切り替えた。同番組の放送中断はこの日のみだった。中断に際しては出演者に事前承諾は得ており、番組進行役の細川隆元は番組冒頭に「いつ、画面が切り替わるか分からんが・・・」と発言していた。
梅川が人質をとって立てこもった後大阪府警は北畠支店のシャッターに穴をあけて写真を撮影していたが、この写真を解決後に毎日新聞が入手し、スクープ記事として全国に配信している。

梅川は高校を半年で中途退学して学歴はなかったが、毎月本に1万円を費やすほどの読書家であり、自宅から「ヒトラー」「ムッソリーニ」「スターリン」「チャーチル」「ドストエフスキー」「ニーチェ」などの伝記物、大藪春彦などのハードボイルド小説、六法全書、経営学、医学などの書籍が600冊出てきた。中学・高校の成績は平均以下だったが、本好きのため国語だけは高かった。また、バーテンやツケ取り立て人として長い間不特定多数の客と接してきた経験から記憶力が高く、39名の人質の顔と姓名を全部覚えていた。
梅川が15歳で大竹市強盗殺人事件を起こして逮捕されたが、強盗殺人罪なら本来は死刑または無期懲役判決になるところ、少年法により1年半ほどで中等少年院送致だけで済み、少年法第60条による少年時代の殺人歴が銃刀法第5条の不許可条項に該当しなかったため住吉警察署より猟銃所持許可を出されていた。後のマスコミのインタビューで、人質たちが異口同音に少年法改正を訴えたが、全国紙では梅川の前歴には触れても、短期間で仮退院していたことや少年法の問題に触れることはなかった。

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零が動く時 -6-

 零が動く時 -6-


午前10時38分

行員に命じてビール要求の電話。以後7回、同じ要求を繰り返す。

午前10時58分
梅川、ビールが届かないことに怒り発砲。

午前11時4分
伊藤管理官、梅川に「ビールは入れた。おふくろさんが心配して駆けつけた」と電話。梅川は「おふくろが来たら一緒に死んでもらう」。

午前11時48分
主婦F(当時25歳)をビールの見返りに解放。

午後0時8分
共犯を多治見署から住吉署に護送、到着。

午後0時30分
梅川が「おふくろへの遺産として500万円、俺の借金500万円を返したいが、あとで警察に没収されては何にもならん。没収されんような合法的な方法を考えるんや」と男子行員3人に検討させる。「銀行が融資したという形にしてはどうか」との意見が出る。梅川は「人質を解放する謝礼として、三菱銀行が自由な意思で金を出すということにして、上司の決裁をもらってこい」と行員に指示。行員は2階に上がり、支店次長と相談。次長は了承。

午後0時35分
行員が1階に戻る。

午後1時13分
特捜本部が弁当33人分を差し入れ。

午後1時45分
差し入れの見返りに客の女性事務員(当時24歳)を解放。

午後1時47分
伊藤管理官、梅川に「おふくろさんに代わる」と電話。母親が「もしもし」と呼びかけるも梅川は返事をせず切る。

午後2時42分
梅川が愛人への100万円など金の配達先8ヵ所を業務係長・行員E(当時40歳)にメモを取らせ、浪速区のスナック経営者(当時34歳)に「銀行員をあんたのところへ行かせる。道案内を頼む」と電話。E行員に配達を命じ、一時解放。その際、「相手に金を受け取らせるかどうかは、お前のやり方ひとつや。それで人質の命がどうなるか決まる。失敗したら人質全員を殺す。金を渡したら、そのたびに電話してこい」と指示。

午後2時45分
E行員、支店を出発。

午後2時55分
女子行員に命じて「リポビタンDを3本入れろ。代わりに人質を出す」と電話。

午後2時58分
特捜本部が母親の書いた手紙を1階に届ける。梅川は女子行員に代読させるが、首をかしげるのを見て「おふくろはそんな字しか書けへんのや」と話す。さらに「俺にはおふくろしかおらんのや。俺は子供の頃からおふくろと一緒に苦労したんや。おふくろは大好きや。一緒に暮らしたいんや」「俺は子供の時、勤め先の人妻を刺し殺して刑務所に入ったことがある。俺が殺すのは男だけと思うな」「銀行強盗は18日か19日にやるつもりやった。都合が悪くなって延びた。猟銃で脅したら2,3分で金を出すと思っていた。乗ってきた車で逃げるつもりで、着ていたコートを脱いだら服装も変わるので、客に交じって逃げるつもりだった」などと話す。

午後3時12分
リポビタン差し入れの見返りに客の女性事務員(当時19歳)を解放。

午後3時15分
行員が負傷した行員B、C、Dら3人の解放を懇願。梅川が「あかん」と拒絶すると倒れていたC行員が「出してくれ」と起き上がる。梅川は「お前、まだ生きとったんか。殺したる」と猟銃を向けるが、行員が「出してやってください」と頼むと「3人を出したれ」と指示。

午後3時35分
負傷した3人が解放される。

午後4時
E行員から梅川に「予定通り配っている」と電話。

午後4時5分
E行員、支店次長に同様の電話。

午後4時24分
梅川が「月見うどん17、マカロニグラタン1、ポタージュスープ9、ローストビーフ1、シャトーマルゴーの69年ものワイン。シャトーがなければシャンテミリオンオブリオン。ワインはボネール(現場近くのレストラン)にある」と差し入れ要求の電話。

午後4時38分
人質を通じて電話。「人質は死んでいると思ったが、生きているので出した」。

午後4時54分
客の鉄工所所員(当時25歳)を解放。

午後5時40分
人質から「夕刊を届けて」の電話。夕刊を差し入れ。

午後6時5分
応接室にいた社長父子がドア越しに捜査員の誘導で廊下伝いに西側通用口から脱出。ローストビーフ、ワインなどの差し入れ。梅川は人質に「これが最後の晩餐会や」。

午後6時30分
E行員、梅川と特捜本部に電話。「配るのは10時頃までかかる」。

午後6時45分
カウンターの陰に隠れていた主婦Bが這いながら廊下伝いに脱出。

午後7時1分
梅川、女子行員に「寝てもいい。12時までに決着をつける」。

午後7時7分
正露丸とパンシロンを要求。

午後7時18分
薬を差し入れ。

午後8時15分
うどんの差し入れを要求。

午後8時30分
うどんを差し入れ。

午後9時
E行員、伊藤管理官に「5件の借金を返した。残りは明日返す」と電話。伊藤管理官が梅川に電話で伝える。

午後9時37分
風邪をひいて咳のひどい女子行員(当時24歳)を解放。

午後9時39分
E行員、特捜本部に入る。警察はEに突入計画を伝え、「チャンスがあれば合図をくれ」と説得。

午後10時10分
E行員、支店1階に戻る。

午後11時5分
E行員の報告に満足した梅川、発熱していた女子行員(当時40歳)を「これが最後や」と解放。この時点で人質は男子行員7人、女子行員18人の計25人。

昭和54年(1979年)1月28日(日曜日)
午前0時4分
梅川、射殺された前畠巡査の拳銃を取ってくるよう男子行員に指示。C行員の耳を削がせたナイフを渡し「これで吊り紐を切れ」。試射を試みるも安全ゴムが引き金にはめられているのに気付かず「故障しとるわ」と机の上に投げ出し、実弾5発を抜き、うち4発を楠本警部補の拳銃に装填。前畠巡査の拳銃をキャンプ用具で解体。

午前0時25分
ズボンを脱がされていた営業係の男子行員(当時19歳)に梅川は自身がズボンの下に履いていた変装用の緑のジャージを渡して履かせる。

午前0時55分
梅川、2階に電話。「ブラシと鏡、乳液、カミソリ、石鹸、パッチ、タオルを差し入れろ」。まもなく特捜本部が差し入れ。

午前2時3分
行内に放置されたままの4人の遺体が腐臭を発したため、男子行員が「外に出してください」と懇願。梅川は了承。

午前2時33分
捜査員が階段下に担架を置き、男子行員が支店長とA行員の遺体を乗せ、2階に運び上げる。その後、支店西駐車場に待機していた救急車で住吉署3階講堂の安置室に搬送。

午前2時40分
楠本警部補、前畠巡査の遺体が住吉署仮安置室に搬送。

午前3時25分
女子行員に命じ、ビタミン剤と朝刊の差し入れを要求。

午前3時50分
女子行員2人が洗顔の際に外したコンタクトレンズを入れるケースが必要になり、女子行員1人が特捜本部のある3階女子更衣室に取りに行く。梅川は「戻らなければ1人殺す」と脅迫。特捜本部、女子行員から簡単な事情聴取。

午前4時
梅川、人質に「お前ら、顔色が悪い」と言い、ラジオ体操をさせる。男子行員には逆立ちを命じる。体操をせず居眠りしていた男子行員に「みんな逃げた。残っているのはお前だけや。殺してやる」とからかう。

午前4時42分
仮安置された4遺体、司法解剖のため阿倍野区の大阪市大法医学教室に搬送。

午前4時45分
梅川が人質に「メシを食おう。お前ら、何でも好きなもん注文せえ。豪華メニューで行こ」と言い、女子行員にメモを取らせる。

午前5時10分
梅川が電話。ステーキやメロンなどの注文を読み上げる。この時、警察の対応が気に入らないと言い、1発発砲。特捜本部の問い合わせに「眠気覚ましの一発や」。

午前5時14分
梅川が「7時15分なのに、なんで朝刊を差し入れんのや」と電話。伊藤管理官が「いま5時すぎやないか」と答えると「俺の間違いや」と電話を切る。

午前6時40分
梅川、女子行員に洗顔を許可。自身もポットの残り湯で髭を剃る。

午前6時57分
特捜本部、おにぎり20個、スパゲティ3皿、味噌汁12杯、トースト3枚、きつねうどん1杯、バター1本、あられ3袋、アイスクリーム25個、メロン5玉を差し入れ。人質はほとんど手をつけず。

午前7時10分
1階トイレに来る行員に捜査員が「突入する。その時は身を伏せろ」と指示。

午前7時30分
前日、借金の返済後に突入作戦への協力を依頼されていたE行員がトイレへ。「今回はチャンスがあると思います。合図をしますのでよろしく」と捜査員に伝える。

午前7時53分
朝刊差し入れ。梅川は支店長席に座り、女子行員に読ませる。


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