ジャニーズのいない紅白で気がついたこと。 | 1971年からの地図

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既に決定事項のようではあったのだが、今年の紅白にはジャニーズが出ていない。

そんな今年の紅白出場歌手一覧をみて気がついたことがある。

 

それはいつもより少しだけ、ほんの少しだけど今年は観てみたいという興味が増したことだ。

 

別に今回の出場歌手の面々が例年より興味が湧くほどの良い人選、という訳ではなく、そこは例年どおり「歌手の名前は知っているけど流行ってもいない微妙な感じの曲が半分くらいなんだろ」程度の期待値だ。

 

ただ、そこにジャニーズがいないというだけで興味が増したのは何故なのか。

それはオマエがジャニーズに興味が無いからだろ、という単純すぎる理由は置いておいて少し深堀してみることにした。

 

まず自分なりに「いい紅白だ」と言える内容を定義してみた。

 

すると自分にとっての「いい紅白」というのは、自分が知っている曲が多いかどうかというのは「いい紅白」とは大して関連性のない事に気が付いた。そもそも私は流行りの曲はほとんど聞かない層の人間なのだ。

 

じゃあ何があれば良いのか、というと次の3点 「①ガチで流行った曲が入っている」「②感動できる、もしくは驚かせる力を持つ曲」「③これを聞いて年を越したい曲」、このたった3点さえあれば「いい紅白」になるということが自分なりの結論だ。

 

今年でいうと①についてはYOASOBIあたりがそうだろうし②はMISIAあたりに期待したいし③は坂本冬美あたりがそうだろうと思っている。ただし個人的には新鮮味という意味で②の今後についてはMISIA以外の人選も期待したい、例えば美輪明弘のヨイトマケの唄とか去年でいうと藤井風とか、もう何年たっても「アレ凄かったな」というレベルの曲が出て欲しい。無論MISIAの歌唱力は大したものだとは思うのだが知られていないだけで凄い歌を歌えるシンガーというのは、MISIA以外にもまだまだ絶対にいる訳で、そんなのがインパクト大の歌手が出てきてくれるのなら初でも無名でも外国人でも何でも良い、というのが私の考えだ。

 

つまりは、ジャニーズ枠は上で述べた①にも②にも③にも当てはまらない、ということだ。

 

自分自身に興味が無いのが根底にあるとはいえどのグループをみても「量産型」にしか見えないので、単純に一番人気のある、もしくは売れた「実績のある」グループが1つ2つある程度で十分だと思う。せいぜい「~坂」のような感じで。

 

今年はその枠がK-POP枠に攫われた形となった訳だが、ジャニーズよりまだ②の部分で少しだけ期待感があるのでマシだと思う。もっともマシというだけで「どうせ量産型だろさ」くらいにしか思っていないので、マシといっても今年限定の感覚だ。

 

そんな訳で今年は寺尾聡の「ルビーの指輪」に期待している。

 

偉そうに抜かしといてなんやこのオッサンと思われるもしれないが、ルビーの指輪はまだレコード大賞に権威があったころの大賞曲で、歴代の受賞曲の中でも「KING OF レコ大」といっても絶対に言い過ぎにはならない曲だ。

 

この曲が流行った当時私は小4だったが、当時は大人も子供も皆口ずさむことができて、その時を生きた人なら今でもまだ歌詞を忘れない、そんな名曲だ。今のレコ大にそんな曲あるか?

 

歌う寺尾聡は76歳。当時のままの声量なら「おお!」だし、年相応なら「ハラハラ」なのだけど、量産型の枠が減ってその分こういうジャンルにどんどん回してもらえれば毎年「いい紅白だったな」と言えるようになると思うのだけれど。