このところ多い自動車の暴走事故。かなり頻繁に発生し報道されている。その多くがお年寄りによるものだ。

 

 

 

昨日に名古屋市で発生した自動車暴走事故は、74歳女性による暴走事故だった。そして乗車していたのは [ トヨタ社製 新型 アクア ] である。[ トヨタ社製 プリウス ] などは以前から暴走事故の報告が多く、既に自動ブレーキ装置が義務化された後の新車でありながら暴走事故を起こしている例が目立つ。これらはトヨタ社製自動車が悪いというのではなく、単に [ 利用している人が多い ] という事と [ 当該車種をお年寄が利用している割合が高い ] という事がその理由と私は考えている。

 

ところで、現在販売されている自動車に義務付けられている [ 自動ブレーキ装置(衝突被害軽減ブレーキ)] というものは、近年頻発している自動車暴走事故の被害報告に見る限り、衝突防止・衝突被害軽減の効果が期待できないものなのであろうか?

 

私の自動車は [ ホンダ社製 ] であるが、急カーブや障害物があると必ず警告音に続いて自動ブレーキがかかる。私が [ この程度ならば衝突できずに回避できる ] と平素から判断している場面などでは、自動車前部に設置されたレーダー装置が [ 危険 ] と判断して [ 急制動(急ブレーキ)] がかかる事も稀に起きている。少なくともホンダ社製の自動ブレーキ装置は確実に動作している。

 

ところが自動ブレーキ装置の感知センサーにあたる [ レーダー波の放射および受信にかかわるアンテナ部分 ] の表面に冬季には氷雪が付着する事があり、このような時にはスピードメーターパネル内に [ レーダー波を受信できない ] あるいは [ 氷雪・大雨によって自動ブレーキシステムが動作しない ] という旨の表示が現われて、自動ブレーキ装置とクルーズコントロール(定速走行装置)、自動運転装置の3つが動作しなくなる。雪国長野県のため、これまで何度となくこれを経験している。

( 注意:レーダー波・電波は水中や氷を通過できない )

 

では、このあたり今回の新型アクアではどのようになっているのだろうか。天候は晴天、降雨は無く、氷雪の付着も無い状態だった。公開されている映像・動画では [ 歩道へ乗り上げてきたアクアが、ハンドルを切って建物の壁への衝突を回避し、その先で人や自動車侵入防止柱へ衝突 ] している。この時、どうみても自動ブレーキ装置は動作していない。

 

この時、ホンダ社製である私の自動車であった場合にどう反応していたであろうか。歩道に乗り上げ、目の前に建物の壁が見えた時点で急制動(急ブレーキ)が必ずかかるようになっている。これはハンドルを切ったとしても、これだけの至近距離だと必ず自動ブレーキ装置が作動する。この時の自動ブレーキ装置による急ブレーキは、運転者が不快に感じるほどしっかりしたものだ。

・・・それ故に自動ブレーキ装置による急ブレーキが動作しないように私は常に心がけながら運転しているのだ。

 

・・・ところが、今回の新型アクア暴走事故や過去動画で見る新型?プリウス暴走事故では、自動ブレーキ装置による急制動(急ブレーキ)が見られない。

 

決してトヨタ社製自動車を悪く言うつもりは無いのだが、この自動ブレーキ装置が動作していない原因や条件に付いてしっかりとトヨタ社は説明して欲しいし、自動ブレーキ装置の装着が義務化されている現在ゆえに説明の義務があるのではないかと私は考えてしまう。

 

先にも書いたのだが、仮にこれがホンダ車だった場合には、今回のアクアが歩道へ入り込み建物の壁へ接近した時点で、必ず自動ブレーキ装置が作動して不愉快に感じるほどの急制動(急ブレーキ)がかかっていたはずだ。そして勢い余って建物の壁をやり過ごしたとても、まだアクセルを踏み込んでいる場合には運転者のアクセル操作にかかわらず自動的にエンジン停止あるいは停車する機能が働くようになっているので暴走・衝突には至らない。

 

やはりトヨタ社製の自動ブレーキ装置に疑問を感じる部分が多いので、もしこのブログをトヨタ社製自動車開発部門を担当する人が見ていたなら、何らかの形で自動ブレーキ装置の動作の詳細について調査して結果を公表して欲しいものだ。