初夏~6月の初期営巣期以降において樹液を見て回るのは今季初になる。そして最初に見に行った場所でいきなり5匹ほどでオオスズメバチが樹液を占拠していた。そこから直線で300mほどにあるクヌギの樹液に向かうと3匹ほどでオオスズメバチが樹液を占拠しており、ここから再び元に戻る方向へ200mほど行ったクヌギ樹液には10匹ほどでオオスズメバチが吸汁していた。

 

この場所から直線で 100mほど東へ行ったところにある友人宅庭では 8月7日に掲載した写真のオオスズメバチの巣を駆除・捕獲している。それゆえに、本日樹液にてこれだけのオオスズメバチの密度となると、直近に大きな巣が 2巣~3巣ほど営巣しているようだ。

 

近年では珍しくオオスズメバチの生息密度が高くなっていたが、1990年代までの時代には、まだこの10倍を超えるほどの生息密度でオオスズメバチが生息していた。ただ、そのころは周辺が開発されていなかったので深い森が多く、肉団子を持って帰巣するオオスズメバチを追いきれなかった。それゆえに多くの巣が生き残って、毎年のように大量のオオスズメバチ新女王を放出していたのであろう。

 

本日確認してきた場所周辺は見通しが効く場所なので、先ず間違いなく2巣~3巣のオオスズメバチの巣を発見できるはずだ。既に蜂友には連絡したので、後日に都合が合う日に追跡して巣のありかを確認する。だが、その前に

これら写真の無線機も手入れしておくとしよう。

 

 

この写真はチャイロスズメバチ。写真の左上に2匹、右下に3匹がいてコナラの樹液を吸汁している。隣に生えたコナラにも3匹ほどで吸汁していて、5mほど先のクヌギの樹液にもチャイロスズメバチが3匹ほどで吸汁していた。

 

他にも同樹液付近を飛行中のチャイロスズメバチがいたので、この場所で吸汁しているチャイロスズメバチ総数は10数匹ほどいた様子。これだと巣は直近にあるので、バッタを捕まえて肉餌にしてチャイロスズメバチを餌付けし追跡を試みた。

 

現在は巣内において大量の雄蜂児と新女王蜂児を育児中なので、肉餌の要求量が多い事から肉餌には簡単に食いついた。クロスズメバチと同様に、肉餌に吹き流し状目印を付けてチャイロスズメバチに持たせて帰巣するところを追おうとしたのだが、急斜面を飛行して登って行ってしまったので一人では追跡不能だった。おそらく斜面上にあるコナラの樹洞にでも営巣しているのであろう。とくにチャイロスズメバチの巣の発見は必要ないので、追跡はここまでとした。なぜなら猛暑のため暑過ぎて、熱中症になりそうでチャイロスズメバチ追いをする状況ではなかったという事だ。

 

あまりにも暑くて大量発汗したものだから頭痛がしてきたので、持っていた2ℓペットボトルのお茶をがぶ飲みし、西洋蜜蜂蜂場へ出掛ける事をキャンセルして帰宅した。養蜂も蜂追いも健康な体があってのものなので、熱中症になる前にオオスズメバチ観察とチャイロ追いをやめて帰宅する事にした。

 

長野市の猛暑は、今年は本日で最後になるかもしれない。台風10号通過後のフェーン現象で再び猛暑になるかもしれないが、この時期まで来てしまうと、暑くなったとしてもたかが知れている。