今年のナゴランは失敗した。

というのは、開花前の3月または4月に植替えをした時に、生きている古根の多くを切除したからにほかならない。フウランに比べナゴランは根量が多く、その理由がここにあったらしい。植え替え時にも充分な量の根を持たせるようにしておこなうようにしないと、根量不足で育ちが悪くなって6月中下旬にやってくる花期に [ 奇形花 ] になってしまうようだ。

 

ここまでナゴランが根量に依存しているとは初めて知った。過去には生きている根は古根であってもすべて残して植え替えていたのだが、今春はさすがに根量が多いため [ フウランの植え替え時に残す根量 ] を参考に切り詰めたところ、ナゴランには影響が大き過ぎて奇形花になってしまった。

 

振り返るとナゴランなどの着生蘭は根への依存度が高い蘭種もある。その代表格が [ クモラン ] である。私のブログの [ 2006年12月16日 ] の書き込みにあるように、私は過去にクモランを入手して育てた事がある。左端にある杉の葉に絡んだものがクモランであり、果実が1個だけ実っている。そう、

[ クモランは葉が退化して無くなり、根だけで生きている蘭 ]

である。それだけ着生蘭の場合には根への依存度が高いという事だ。そんな大切な根を切り詰めてしまったものだから、さすがのナゴランも調子が狂ったようだ。以降、気を付けたい。

 

ちなみにフウランの植え替え時には人間側の都合上、随分と根を切り詰めるが、写真中央の株のように大量の根を持たせるようにして栽培するととてもよく育つ。ただし、これをやるとどうしても見た目が悪くなるので工夫が必要だ。

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昨年、友人から [ オカワカメの葉 ] を頂戴して食べたところ、これがベジタリアンの私の口にとても合い、今年の6月初めか中旬頃からオカワカメを育て始めた。ヤマイモにも似たような暖地性の植物だが、同じようにツルンッとして粘りがあってとても美味しい。いつになったら収穫できるようになるのか楽しみにしているのだが、楽しみにし過ぎるためか一向に成長しているような気がしない。