幾つかの質問が来ているので、ブログに掲載してみたい。

 

① 日本蜜蜂の待ち箱にはどのような箱を使用しているか?

A 私は日本蜜蜂をラ式巣枠で飼育するので、 [ 西洋蜜蜂飼育用巣箱 ] または [ 西洋蜜蜂輸送箱 ] を待ち箱として使用している。入居したら、即、ラ式巣枠を挿入する。

 

② 日本蜜蜂の待ち箱には、蜜蝋を塗布しているか?

A 西洋蜜蜂や日本蜜蜂を入れて飼育していた [ 西洋蜜蜂飼育用巣箱 ] または [ 西洋蜜蜂輸送箱 ] を待ち箱使用しているため、飼育中に蜜蝋が蜜蜂によって塗布されており、巣底には細かな花粉が落下しているので、特に何もしなくても偵察蜂さえ飛来してくれれば分蜂群が入居してくる。

 

③ 金稜辺は日本蜜蜂誘引捕獲の必須アイテムでしょうか?

A その通り、必須アイテムと考えている。しかし、絶対的なものではなく、金稜辺が無くても普通に誘引捕獲が可能。[ 金稜辺があれば随分と便利 ] といった程度と考えるべきで、金稜辺に見向きもしない分蜂群が存在し、以前に紹介した [ 樹洞に日本蜜蜂が営巣し、目の前で自然分蜂が始まってその木の幹に蜂球になり、1時間ほどで樹洞から 1m~1.5mほど横にあるお墓に入居した ] などは、まったく金稜辺に誘引されなかった。金稜辺に誘引されない日本蜜蜂分蜂群の働き蜂成蜂というものは、非常に稀なケースかもしれないが、過去に2度の経験があるので参考までに紹介する。もちろん黒色タイプの西洋蜜蜂を日本蜜蜂として誤解しているわけではないし、誘引効果の無い奇形花金稜辺や金稜辺 白麗(白嶺)を使用したわけではない。他の日本蜜蜂分蜂群の誘引に使用中の金稜辺を使用した観察だった。

 

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昨夕にも更に1鉢の金稜辺を植替えた。残るは2鉢だけである。

 

西洋蜜蜂の掲載記事を希望する催促が来ているが、現在、西洋蜜蜂においてとても良い観察ができ続行中である。日本蜜蜂飼育開始以前に西洋蜜蜂を飼育していた頃には、鈍感な西洋蜜蜂ばかり相手にしていたものだから観察レベルが低く、当時を振り返ると本人は名人級のつもりでいたのだが実際には [ 素人レベル ] だった。ところが初めて日本蜜蜂飼育を志した2004年あるいは2005年からは状況が一変した。

 

あまりにも刺激に対して過敏に反応する日本蜜蜂を西洋蜜蜂のごとく飼いならそうとして、蜜蜂たちを深く観察するようになったのである。おそらく一般的な日本蜜蜂養蜂家の 50年~70年分くらいの経験・観察を、わずか 1年間ほどの間にしたと思う。そうしたら急に観察眼が冴えてきて、このあたりをブログ掲載するようになった事もあって様々な人の目にとまるようになり、某大学の研究所などからも声がかかるようになった。そして 2007年あたりからは同大学の別の先生にサポートを求められ、時には先生らから指導を求められる事もあった。

 

そんなこんなで現在があるのだが、今まで見逃していた西洋蜜蜂の物凄く興味深い観察が現在進行中で、西洋蜜蜂蜂場へ出かける度にワクワクしている。非常に健全に健康に育っており、昨秋のダニ駆除の急所となる時期に痛風とギックリ腰(おそらく腰に起きた痛風)で 1ヵ月半ほど養蜂作業ができずダニ被害を強く受けたが、実は過去に強いダニ被害経験の無い私は、この強いダニ被害を受けて蜂群が傷み、ダニ被害がどんどんと進行してゆく状況をとても興味をもって観察していたのだった。

 

現在はその中で生き残った西洋蜜蜂 5群について継続観察をしている。蜂群は非常に健康で、皆さんが驚くかもしれないが最高気温 30℃になろうという日もある今日現在、このうちの 3群には冬囲いをしたままにしているのだ。そしてその効果の物凄さに驚いている。それゆえに私は [ 冬囲い ] のほかに [ 夏囲い ] があってもよいと考えている。

 

・・・ここから先はまだ公開できない。想像を絶するような西洋蜜蜂の世界を私は現在観察中で、[ 冬囲い(夏囲い) ] というものの効果に対して興味津々だ。非常に強い興味を持って観察中である。ただ、同じことを他の西洋蜜蜂養蜂家がおこなった場合に、これを読み取ったり感じ取ることができるのかといえば少々難しいと思うが、興味のある人は試してみてほしい。

[ 夏囲い ] をしている西洋蜜蜂たちは、何もしていない西洋蜜蜂と巣内状況・巣内活動が まったく異なっていることに驚くはずだ。