[ どの投稿分が閲覧数が多いのか ] などをこのブログでは見ることができる。以前には [ 第1級アマチュア無線技士国家試験 ] にかかわる記事の閲覧数が多かったのだが、分蜂期に入って以降は今度は [ 金稜辺の植替え時期は? その管理方法は? ] が圧倒的に閲覧数が多くなっている。

 

暖地の日本蜜蜂養蜂家などは分蜂期到来が早く、今日現在、既に金稜辺の花期が終了して植替えの時期に入っているのであろう。私の金稜辺も次第に花期を終える鉢があって、加えて5年ほど植替えをしていなかった金稜辺が連作障害とでも言おうか [ 生理障害 ] を発症し始めているものまであり、そのような金稜辺を空き時間を見つけて次々に植替えている。

 

私は蘭愛好者であるため、これまで何度も各種の蘭を植替えてきた。よって金稜辺の植替えも手慣れたもので短時間で植替えてしまう。ただ、蘭栽培を開始して初めて洋蘭シンビジウムと金稜辺を植替えた時には大変に戸惑ったものだ。先ず、中身が鉢から出てこない。何とか鉢から出す事ができたら、今度は生きた根と死んだ根を区別しながら古根を含む死んだ根を切除するのだが、複雑に絡まっていて切除しにくい。さらには軽石で植え込んでるものの場合には、ハサミに軽石が挟まって切り進む事ができないのだ。

 

その結果、先ず土木作業用のスコップでザックリと切り分けたり、使い古しの鉈(ナタ)で切り分けたり、ハサミを開かずにそのまま突き刺してグリグリとやってほぐしてから古根や死んだ根を切除するようになった。もっとも初めて金稜辺栽培を開始した時には、頂戴した金稜辺の根がすべて枯れていて [ 根無しの金稜辺 ] で栽培を開始していたため、金稜辺や洋蘭シンビジウムなどは [ 根無し ] であっても成長期であれば管理を誤らない限りすぐに出根がはじまって勢いを取り戻す事を知っていたので、前記のような手荒い植替え方法・株分け方法でも問題が無い事を知っていたのだ。

 

特に水苔やバークで植え込んである金稜辺の場合には、金稜辺は地生蘭ではないためにすべての根が枯れてしまっている事があり、植替え・株分け時に根が皆無になってしまう事も起きてくる。成長期におこなう植え替えならば根は皆無になっても大丈夫なので安心して植え込んで欲しい。ただし、このようになった金稜辺が立派に開花するのは、勢いを取り戻した数年先になる。

 

私の金稜辺は軽石で植え込んでいるため、5号蘭鉢へ植え込んだ場合には軽石のために植木鉢重量が重くなる。よって植え込み材料の中に、天地を逆さにしたヤクルト容器やジョア容器を1個か2個ほど埋め込んで軽石量を減量して軽くしている。また、3年ほど経過した頃に鉢内に大量の根による根圧がかかる時期を迎えた際、このプラスチック容器がつぶれて根圧を吸収して鉢が割れてしまう事を防いでくれる。これは私が考え出した栽培上のコツでもある。そう、私は結構な蘭マニア、蘭オタクなのだ。

 

金稜辺を植木鉢から引き抜き、植え込み材料の除去と古根の整理を終える頃、今度は

[ バックバルブ(古い偽球茎)をどこまで切除、あるいは残すのか ]

に迷うことになる。軽石で植え込んでいる場合には、5年前6年前のバックバルブから出ている根であっても健康に生きている事も多いので、指先でつまんでみてつぶれてしまう死んだバックバルブは切除し、生きているバックバルブは残すようにして植え込んでおくと、意外な事に植替えた年にも元気に花芽が着いて翌春に開花してくれる。ただし、生きているからといってバックバルブをすべて残してしまうと、バックバルブが邪魔で植木鉢へ植え込みにくくなってしまう。よって生きているバックバルブであっても適度に切除すると好都合だ。

 

金稜辺は100%の直射日光のもとでは夏季には葉が日焼けをして枯れてしまうので、必ず40~50%遮光の寒冷紗を使用して栽培する事。特に植替え・株分け直後からの2週間ほどは根を切り詰めるなどして金稜辺が調子を崩しているため、必ず寒冷紗の下に置くようにし、葉へ散水して [ 根からの吸水不足 ] を葉から水を吸わせて補うようにする。施肥は考えず、新根が伸び出した3週間後以降から薄めた液肥あるいは緩効性の固形肥料を与える。本格的な肥培は、充分に新根が出始めた1ヶ月後以降からだ。

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昨夕に見回りで入居していた1群について、発見時に巣枠を挿入し、自宅へ移動した後に蜂場へ移動を予定していたが、二度手間になるため夜間にそのまま蜂場へ設置してきた。本日の豪雨が去った後、再び同場所に金稜辺と待ち箱を設置する。

 

今分蜂期は待ち箱設置場所が5カ所。入居は4群で、逃去1群、旧女王死による激しい働き蜂産卵による処分1群。偵察蜂の様子から判断し、他人の待ち箱や樹洞、神社等の床下・屋根裏・壁へ入り取り逃がした蜂群が5群ほど。分蜂が同日だったり、偵察蜂が金稜辺に反応しない蜂群も一部に存在するので、実際にはこの数の 2~3倍にあたる [ 10~15群 ] を取り逃していると思われる。

 

まだアカリンダニ禍を脱し切れていないという事もあるが、 [ 周辺に日本蜜蜂養蜂家が増加し過ぎて待ち箱で奪い合いになっている ] という事情がある。やはり日本蜜蜂の場合、誘引捕獲が簡単な事から日本蜜蜂養蜂家が増えると環境への負荷が大きくなり過ぎる。このあたりについて、今まで日本蜜蜂をテーマにする研究者も気付かなかったはずだ。遠くない将来、おそらく今後はこのあたりが幾らか注目されるようになり、何かしらの判断を必要とするようになるかもしれない。

 

単なる日本蜜蜂分蜂群捕獲数を競うような低俗な乱獲などは慎むようにし、多数の飼育蜂群数が必要ならば巣枠式・非巣枠式にかかわらず飼育技術を高め上手に飼育し [ 自身の飼育群の中で増群・造群 ] するようにしてゆくようにしないと、日本蜜蜂の野生群に対して負荷が強すぎて、アカリンダニほどではないが何かしらの似たような問題が起きてくるかもしれない。