医師の診断を受けるなどした確定はしていないが、先日から2022年12月に直接感染し発症した新型コロナに全く同一の症状を呈している。新型コロナは感染を繰り返す中で型を変えて症状が弱くなっているらしいが、それでも2022年12月の発症時と比較すると [ わずかに軽い ] 程度。もっとも前回の2022年12月の発症が既に弱かった可能性もあるが、それでも油断はできない。

 

新型コロナは出現直後には [ 新型肺炎 ] と呼ばれた [ 呼吸器系の病 ] である。既に私はウイルスが体外放出される期間を過ぎているが、前回の発症時と同様に [ 気管支から肺の入り口にかけた場所で強く炎症 ] を起こしており、これにより出痰が多く、激しく咳き込む事になる。前回の新型コロナでは [ 発症から完全治癒まで約50日間 ] かかっている。今回はそこまではいかないと思うが、それでも完治まで [ 発症から30日~40日 ] ほどかかると予想している。ウイルスの影響で多数の細胞が死んで穴ぼこだらけになった呼吸器が、新たな細胞で埋まり修復が完了するまでは [ 咳き込み ] が続くからである。

 

新型コロナ感染者が多発した大型客船と共に新型コロナが日本に大量に入ってきた当初、新型コロナの致死性はとても高く、[ 俺、コロナ! ] などと言ってフィリピンパブで飲んでいた客が逮捕されて、そのままコロナ死している。(ちなみにこの時の新型コロナ感染者が多発した大型客船には自衛隊が対応した)

呼吸器の病のため医療機関には人工呼吸器を必要とする大量の患者で溢れ、一時は1人用の人工呼吸器を2人で使用していたともお聞きしている。また、救急搬送する際には、搬送すべき先の病院から新型コロナの疑いから断られ たらい回しになったり、自宅待機するうちにコロナ死した人も存在した。

 

先日までの大型連休や桜の花見などによる高揚感の中で、私たちは既に [ 新型コロナによる恐怖の3年間(厳密には2年間ほどか)] を忘れ去っているが、海外では [ ロックダウン(特定地域を閉鎖)] をするなど経済が停止したほどで、中国におけるロックダウンなどは住民が困り果てるようなものだった。アフリカや欧米などでは道ゆく人が突然に倒れ、そのまま死亡している人も多く、病院では酸素ボンベの奪い合いが起き、日本のそれをはるかに上回る状況の悪さが報道されていた。

 

結果として海外においては一気に多くの人が感染し、この時に弱い人の多くは死亡している。このあたり日本ではマスク着用や手指消毒などの衛生的な習慣が急速な感染拡大の阻止につながっていたようで、かつ、日本人自体がある程度コロナウイルスに対する抵抗性を持っていたとも言われている。そのため海外のような大きなコロナ・パニックは日本では起きなかった。それでも医療関係者らには大変な苦労を強いられた時期があった。

 

私が初めて新型コロナへの感染を疑って国主導による [ PCR検査 ] を受けた時には、それこそまだ新型コロナの致死性が高く危険な時期だったため、検査場所となっていた長野市民病院の裏口では、50mほど離れたあたりに仁王立ちしている女性医師が、防護服を着ながら検体採集している医療関係者や新型コロナ検査来院者へ向けて命令口調の大声で注意を促したり指示を出していた。

 

まさに軍隊のようだった。そのくらいの危機感を持って警戒しながら新型コロナを抑え込もうとした国をはじめとする新型コロナ医療スタッフには、まさに頭が下るし感謝に堪えない。既にこのような事も日本国民の多くは忘れ去っている事であろう。私もそんな一人だ。しかしながら再び自身が新型コロナに感染・発症した事で、今回ここに新型コロナが国内に入ってきた当初の様子などを振り返ってみた。