日本蜜蜂の巣箱3箱について、全滅しているので中身の巣盤を確認し整理・巣盤整形した。

 

全滅した3群のうち、A群は秋に神社床下から捕獲してきた蜂群。その時の女王蜂を取り逃がしてきてしまい、自然王台によって新女王が誕生し産卵を開始したが、時すでに遅く、越冬蜂を生産できずに結果的に越冬に入り凍死した。

B群はアカリンダニ被害による全滅。C群は大雪の日の影響で、高い樹上から大きな雪氷が巣箱へ複数回直撃し、寒さで硬くなっていた巣盤にヒビが多数入って貯蜜が流れ出し、蜜まみれになって全滅していた。

 

いずれにも蓋裏や巣門シャッター内にゴキブリが多数いて、低温ゆえに超スローモーションでしか動けないゴキブリをガスバナーですべて熱殺処理した。全滅した3群には大量のアレチウリ貯蜜が貯め込まれていたので、巣枠背や蓋裏に作られた貯蜜無駄巣を切り捨て貯蜜巣盤を適度に整形し、巣盤下部の空巣を切除して春の分蜂群捕獲時に給餌用貯蜜巣枠として使用できるようにした。

 

巣底に溜まっている貯蜜は、巣箱を巣門側へ向けてさらに傾斜させ重力に任せて自然に流し出すようにし、捕獲した分蜂群がある程度の大きさに成長した頃に全滅群の巣箱へ移し替え、捕獲した分蜂群に巣箱内を掃除してもらう予定でいる。

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このところ昔の電波法に合致していた古いアマチュア無線機が欲しくて困っている。精密機器ゆえに古い無線機は近い将来に故障してしまうが、それでも昔の無線機が欲しくなった。

 

ちょうど30年ほど昔のアマチュア無線機の事である。この当時のアマチュア無線機は結構自由に設計されていて、[ その周波数で送信できたのでは電波法違反! ] というような無線機ばかりだった。新品購入時には電波法を順守した無線機なのだが、小さなチップ抵抗を1個除去すると意図も簡単に認められていない周波数区分で電波が出るように製造メーカー側において意図的に設計されていた。そして無線機内に存在する複数のチップ抵抗や部品の中において [ どのチップ抵抗を除去すれば違法な送信改造ができるのか ] を誰がということなく噂(うわさ)を流してくれるので、当時の無線雑誌では新機種のアマチュア無線機が発売される度に違法送信改造方法を掲載したり特集記事にするなどしていた。また、時には新品販売時から改造済の状態で販売されていた事もあった。

 

その後、すぐにケンウッド社・アイコム社・八重洲無線社の3無線機メーカーは [ 違法送信改造をできないアマチュア無線機 ] を販売するようになった。ところがこれに足並みを揃えなかったのが日本マランツ社とアルインコ社で、その後に日本マランツ社は買収されたのかは不明だが八重洲無線社へ吸収される形になったようだ。一部の社員はアルインコ社へ流れて、現在のアルインコ社の無線機部門の基礎を作ったのではなかっただろうか。ちなみにアルインコ社は比較的近年までチップ抵抗1個を取り外す事で違法送信改造できる無線機を販売しており、そんなアルインコ社のアマチュア無線機を私も1台所有している。

 

そのためアルインコ社製アマチュア無線機(ハンディ機)[ DJ-F5 ] などは、無線機の筐体の構造が八重洲無線社製 [ FT-729 ] や日本マランツ [ C520 ] にとても良く似ている。もっともこの時代の無線機は各社とも とてもよく似ており、ケンウッド社製(旧トリオ社)の [ TH-77 ] 、アイコム社製 [ IC-W2 ] も含め、この時代の無線機の見た目や電池バック取り付け部の構造は各社でとてもよく似ていた。

・・・ちなみに現在でも上記の各無線機メーカーから販売されているアマチュア無線機 [ ハンディ機 ] の充電池取り付け部分の構造は、各社共通の構造をとっている。

 

現在書き込みをしている私は、何も資料を参照することも無く書き込みをしている。そう、これらの無線機が発売された当時に私はアマチュア無線免許(4級)を取得して開局しているため、当時はアマチュア無線に対して強い興味を持っていた時代の事なので30年前の事になるが詳細に覚えて記憶に残っている。当時の私は日本マランツ社製 [ C520を2台 ] 、 [ C550 ] 、アイコム社製 [ IC-W2 ] 、ケンウッド社製 [ TM732S(50W機)を2台 ] 、HF無線機は八重洲無線製 [ FT-850(100W機)] と [ FT-900(100W機)] 、少し遅れて [ IC-706(100W機)] を所有していた。それゆえに当時の免許制度では100Wまで(現在は200Wまで)免許される第2級アマチュア無線技士免許をどうしても取得したかったのである。

 

この当時のHF無線機は面白い構造になっており、ドライバーでネジを取り除き蓋を開けると内部にスライド式のとても小さなスイッチがあり、これを右へやると最大出力100Wに、左へやると最大出力50Wにでき、1アマ免許または2アマ免許を所持しているという条件の下において、事実上は100W機でありながら50W移動局として使用を認められ免許された。

 

現在ではHF無線機内にこのスイッチは無く、あくまでも10W機・50W機・100W機・200W機という それぞれの最高出力に固定された無線機となっているが、近年のHFアマチュア無線機はコンピューターソフトで動いて出力を決定しているので、コマンドを打ち込んで調整する事で最高出力を上げたり下げたり調整できるという。

 

そして現在私が欲しいと考えてやまないのは、上記の [ FT-850(100W機)] 、 [ FT-900(100W機)] 、 [ IC-706(100W機)] 、 [ TS-690(100W機)] あたりである。無線機の内部には最高最高出力を切り替える [ 50W↔100W 切替えスイッチ ] が設けられているところが面白いのである。旧車と同様で、おそらく当時の規格で認められている無線機である上、この時代の無線機ならば現在の新スプリアス規定にも適合しているはずだから、認定を受けてからそのまま申請すれば使用可能なはずだ・・・と思うのだが、実際には50W↔100W 切替えスイッチを動かないように固定しないと認定されないかもしれない。一時の移行措置として [ 3アマ ] の人が [ 50W ] 申請する時には [ 最高出力50W↔100W 切替えスイッチを動かないように50Wに固定 ] する措置が必要になったと記憶している。

 

とにかく私にとってはこの [ 50W↔100W 切替えスイッチ ] 問題は興味があって、関西勤務から戻ったおり、HF~430Mhz帯まで使用できる [ FT-857D(100W機)] を購入したところ、説明書を見ても蓋を開けて内部を確認しても [ 50W↔100W 切替えスイッチ ] が存在せず、無線機メーカーと信越電気通信監理局(当時既に信越総合通信局の名になっていたかは不明)へ問い合わせた時に [ 現在のHF無線機内部には 50W↔100W 切替えスイッチはありません ] 、 [ 昔と違うのだから100W機で50W局申請はできません ] と注意されてしまったのだ。仕方が無いので製造メーカーである八重洲無線社へ送って最高出力を50Wに低減改造してもらい、これを証明する書類を添付して信越総合通信局へ申請したのだった。

 

年にわずか数回しか無線交信しない私ゆえ、無線局免許状の更新(再免許申請)の際に自身の呼び出し符号(CLLサイン)(車でいうところの自動車ナンバーの事)を間違えて [ 他人の呼び出し符号を書いて再免許申請書を提出 ] したり、[ 100W機で50W局申請 ] しようとするなど、ちょうど15年か20年ほど前の事になるが、当時の私はけっこう信越総合通信局から目をつけられていたかもしれない(笑)