昨年はあまりに暑過ぎて体調を崩し、西洋蜜蜂・日本蜜蜂の管理のほか、他に予定していた事もできなくなってしまった。

 

例えばクマゼミとタケオオツクツクという2種類のセミの捕獲である。タケオオツクツクは、間違いが無ければ中国原産の外来生物のセミで、埼玉県あたりの竹林に多数生息しているのでその気になれば大量に捕獲できるが外来種では興味が半減する。これに対してクマゼミは日本原産のセミの中で最大のセミで、大阪梅田の駅前の街路樹をはじめ暖地では大量に発生する。現在私の冷凍庫ではクマゼミ1匹が冷凍されているが、もう少し欲しいのだ。また、幹に大量にくっついているクマゼミを見てみたい。私が初めてクマゼミを捕獲できたのは、一昨年、高速道路を走って行き、茅ヶ崎体育館前と、その隣りの公園である。もちろん田舎とは異なる地ゆえ、セミの捕獲行為に問題が無いか茅ヶ崎市役所へ電話確認の上での捕獲だった。

 

クマゼミは大きな体をしているが飛翔能力が高く、私が受けたイメージとしては [ 蝶のように舞う ] と表現するのがピッタリの飛翔方法だった。体が大きく羽も大きいので、ブンブンと高速に羽ばたいて飛ぶ事はできないため、蝶のようにヒラヒラと飛んでいるように見えた。アブラゼミやミンミンゼミあたりの体サイズまでならばブンブンと羽ばたいて飛べるが、クマゼミのそれは異なっていた。

 

私は、できれば生きている間に一度でいいので [ 野生のタガメ ] を見てみたい。幼少より探し求めてきたが長野県内では発見できず、お年寄りからタガメの情報を得たとしても、お年寄りがタガメと呼んでいたものは悉くタイコウチの事だった。インターネット情報網が発達した現在ではタガメ情報を簡単に入手できるが、今度は出向いてゆく時間が無い。

 

このほか何度かブログにも書いているが [ 野生の寒蘭 ] を見てみたいのである。まだ野生の寒蘭を見たことが無いので、どのような環境に生えているのか想像もできない。インターネットでは自生写真を公開している人もいるが、直接自身の眼で確認しないと自生環境は理解できない。出かけてみたい場所は土佐・中村あたりの山中である。そのついでに四万十川の水の中を観察したい。どのような生き物がどのように生活しているのか見てみたい。過去に徒歩遍路として通過した事はあったが、この時にはまだ蘭に強い興味はなく、次の寺へ向かうためどんどんと歩いて先へ進む必要があり、四万十川の水中を観察する事はできなかった。

 

・・・とは言うものの、歩きながら小川や用水路のコンクリートのひび割れの中、水中の石垣の中などからモクズガニ(地元ではツガニあるいはヅガニと呼んでいた)が半身を乗り出している様子は観察していた。夕食の汁の実にするため用水路でシジミを採っているお年寄りもいて、最初の頃は足を傷めてしまって夜も眠れずとても苦しかったが四国徒歩遍路は本当に楽しいものだった。