昨日、ダニ駆除のために [ 雄蜂児の切除 ] をしに蜂場へ向かった。先日におこなった内検にて、既に半数の蜂群では本年の雄蜂生産が終了・停止していたので、雄蜂生産を続けていた残りの8群について雄蜂切除をおこなった。

 

8群のうち半数の4群において、[ 雄蜂児捨て ] が始まった様子で、まだ前蛹のような若い蛹が幾らか抜き捨てられていた。それでも充分な雄蜂児があり、蜂群によっては巣枠1枚分ほどの大量の雄蜂児量を抱えていた。

 

切除面にミツバチヘギイタダニが見えず、切除面の巣房壁から透かして見える育房内にもダニは見えず、その結果、一部巣盤を分解して確認し合計で5匹ほどのダニしか確認できなかった。その後、10㎝角ほどの面積のマユ蓋を切り取って中の蛹を叩き出してみたが、やはりダニは皆無、某教授らの来訪が予定されていたため北信一刀流ダニ駆除法を理想的に施法した今年の蜂群のダニ寄生率は、想像以上に低かった。

 

・・・それでも今後は育児停止までに [ 1~2サイクル ] ほどは働き蜂の育児がおこなわれる。その中には受精失敗や働蜂産卵による雄蜂児も稀に存在し、2サイクルの育児をした場合には育児停止日までに1匹のダニが9匹まで増殖してしまうし、受精失敗・働蜂産卵による雄蜂児へ寄生した場合には1匹のダニが36匹まで増殖する可能性がある。加えて、未知の他人の飼育している西洋蜜蜂蜂群からのダニ持ち帰りやダニの侵入などもある。

 

このようにダニ管理には気を使うことが多く、近接する他の養蜂家からの影響も強く受けることがある。このブログ閲覧者の皆さんの蜂群のダニ管理について、充分に満足しているかもう一度ご確認を。