このお休みは、私がずっと避けていた『篆刻』にチャレンジしました。
一度、自分の印を彫ったのですが全く思うように彫れず
印刀で指は痛くなるし、力が上手に入らずなかなか彫れない・・・
この時点で、「全く面白くない」と思ってしまった私は
ずっと印刀を持つことはありませんでした。
「下手でもいいから、来年の干支でも彫ってみたら?」と言われ
私も書家として篆刻もきちんと知っておく必要があるなっと思い
あんなに嫌がっていた篆刻をチャレンジすることにしました
私のこれまでの人生の中で、デザイン会社で働いていたこともあり、
「亥」の「甲骨文字」をデザインし始めたら、何だか楽しくなってしまい、
早く彫って、仕上がりを見たくなり、一気に作業が進みました
それでも、「1日寝かした方が良い」とアドバイスを頂いたので
はやる気持ちを抑え、次の日に細かい修正などを入れて完成させました
ご存知の方も多いと思いますが、『篆刻』とは木・石などに印を彫ることです。
一度彫ってしまうと、彫ってしまったところは元には戻りません・・・
勢い余って印刀が滑ってしまったり、思っていたように石が欠けてくれなかったり、
でも、案外「あ〜、やっちゃった」と思ったところがいい味を出したり・・・。
周りの人には、「印なんて、今や機械でも彫れるし。3Dプリンターだってあるじゃん」
と言われますが、やはり手で彫りだす1つひとつには機械には出せないものがあるのです。
そして、それが芸術なのではないかな?と思っています
calligrapher SAORI ohyama