2023年も、はや半月が過ぎ正月気分も何処へやら、すっかり日常の生活にもどった。日常の生活に戻ったといっても、人生の節目を迎えた今、去年までと違いゆったり過ごす時間は確実に増えた。そういえば去年や一昨年は初詣もヒヤヒヤしながら、御神籤どころではなかった。今年の初詣では久しぶりに御神籤を引いた。縁起が良いことに引いた御神籤は大吉だった。困難な時にもめげずに頑張れば良いこともあるということなのかも知れない。

コロナで散々な3年間であったが、自分なりに精一杯頑張って来たように思う。ワクチンが出回る前には自力で健康を確保する為、本格的なダイエットにも取り組んだ。その結果、BMI21になり標準体重よりやや痩せ型にまで減量することができた。1年て目標体重になったことも成果だが2年間リバウンドすることなく体重をキープ出来ていることに満足している。痩せたことで脂肪肝や内臓脂肪なども綺麗サッパリ姿を消し、自力で出来る基礎疾患改善、コロナ感染対策に関しては目標を達成出来た。

とは言えコロナはしぶといので、感染しないに越したことはない。今後も完全に開放されることは無さそうだ。withコロナで生きていくしか術はなく、気が遠くなりそうになるが、医学の進歩を信じつつ、慎重に過ごすことを心がけ、いざという時には大吉の神力を胸に何とか頑張れそうな気がする。

心穏やかに過ごせることを期待させてくれる御神籤で一安心。

 一昨年、昨年は過去を振り返って考える余裕は無かったが今年は過去を振り返る余裕が少しは出来ている。

思えば、一心不乱に駆け抜けて来た人生だったが、ようやくゆったりのんびり出来るような時期に入った。日頃出来なかったことや、新たに挑戦してみたいことが山ほどあるが、先ずはコロナが鎮静化してから徐々に始めていきたい。

人生の節目を迎えた今、過去を振り返ってみると山あり谷ありでなかなかスリリングな人生であった。順風満帆な人生だと過信した時期もあったが、理不尽な仕打ちから谷底も経験し自分の無力さを知ることが出来たのは今から思うと幸運だったと感じる。

辛いことや失敗も今となっては貴重な思い出になっている。

そんな中で、人との出会いの一つ一つに改めて感謝の念を抱く。


年齢を越え、利害関係を越え、一人の人間として心を開き、心のヒダに沁み渡る交流を重ねることが出来たことは人生最大のご褒美だったように思う。

人と人との交流を深める為には、まず自らの心に誠実で忠実であることと、相手の人格を丸ごと受け止め大切に尊重することが何より大切だ。相手を大切に思えるのは、人間としての尊敬の気持ちが根底にあるからなのだと思う。尊敬といっても偉業や立派な経歴などはあまり関係はない。ごく一般の人の中に、尊敬の念を感じる人はいる。堅実で地道な生活を送りながらも人知れず努力し向上心や夢を失わない人、困っている人にそっと優しい手を差し出すことが出来る人、耳触りの良い言葉だけでお茶を濁さず厳しい言葉も聞き入れまた他の人にも言える人。何よりも心のやり取りをしながら知らず知らず喜びの気持ちに満たされてしまう人。世の中にはそういう人が確かに居るのだと知れたことは自分の宝物だ。

人との出会いで傷付く場合もあり必ずしも良いことばかりでは無い。しかし自分の心の声を信じ、清水の舞台から飛び降りる勇気を持つことが出来れば道は開けることもあるのだと痛感する。


死ぬ前に人が最も後悔することは初めから諦めてしまい「挑戦しなかったこと」だと良く言われる。失敗することは残念だが時間が経てば諦めはつくものだ。しかしチャレンジすらしなかったことは取り返しがつかず勇気の無さを生涯後悔するしかなくなる。

人との出会いも一歩踏み出す勇気を持てるかどうかで運命は別れる。何もしなければ、ただすれ違ってしまうだけだが、勇気を持って心を開くことで運命が開けることが実際にあるのだと痛感する。

そういう意味で振り返ると、見知らぬ人との交流を閉ざさず、清水の舞台から飛び降りる覚悟を持って人と接することが出来た自分を誇りに思う。

自分の中に蠢く不条理や意識の底に居座り続ける自己嫌悪の塊を長いこと許せないできたが、人との出会いを通じていつの間にか自分を許せるようになったのも人との出会いによって導かれたものだ。暗闇の荒涼とした砂漠の奥から一条の光と温もりを与えてくれた出会いに感謝。

このタイミングで感謝の気持ちに気付くことが出来たのは人生の宝物だ。


(閑話休題 追記)


出会ってきた人に感謝。

極めて誠実で心根が優しい人。表裏なく人として信頼でき、何気ない時にも普段と変わることがない真っすぐで自然体な人。困っている人がいれば自分にできる範囲でさり気なく自然に手を差しのばすことができる。当たり前のことのようで決して当たり前のことではない心がけだ。学ばせてもらうことばかりで尊敬する。決して偉業を成した人と言うわけでは無く、ご本人はごく当たり前に生きてこられただけなのかも知れないが、私の魂は大きく揺さぶられた。同じ時代に生きていることに幸せすら感じる。長い間、自分は固い鎧を身に纏い、いつも外界と闘い、暗闇の中に居たような気がする。何かが満たされない閉塞感の中で悶え苦しんできたように思う。そんな殺伐とした荒涼とした暗闇の中に一条の光に導かれ、ありのまま全てをさらけ出せるようになった。素の自分を認めてもらえたような気がして心が軽やかになった。平穏で穏やかな安堵感に包まれた経験は、はかけ

がえのない宝物だ。


ごく自然に感謝の念が込み上げてくる喜びはかけがえのない宝物だ。ありがとう。