どのような職業であれ顧客からの要望はできる範囲で真摯に答えるべきだと思っている。
勿論無理難題を要望される時もあるが、そのような時は丁寧に説明をしご理解していただくようにしている。
通常の業務範囲で、できることに答える事でリピーターとして「次」の仕事に繋がってくる。
手話であれ要約筆記であれ、顧客(聴覚障害者)側から通訳者を指名することが当たり前になることを願っている。
「指名制度」を採用すると一部の方に偏りが生じることは想定できます。もしかして有資格者であるにも関わらず通訳業務が全く依頼されない方も出てくるかもしれません。
でも考えればごく一般的な仕事においても「満足な」仕事をしない方には当然次の仕事は任されないのは社会の道理です。
通訳業務においても同じことが言えるのではないでしょうか。
有資格者に満遍なく仕事を割り振るって一見公平なように感じますが、顧客(聴覚障害者)にとってその通訳で満足が得られなければ、別の方にと思うのは必然でしょう。
〇〇さんとウマがあった。〇〇さんの通訳は良かった。
そう感じた顧客(聴覚障害者)は、次には〇〇さんを頼もう!
手話であれ要約筆記であれ、顧客(聴覚障害者)が「指名」することができていない。誰を派遣するのかはコーディネーターがその権限を持っている・・・らしい。
要支援者と通訳者とのマッチングが要支援者の意向にそぐわない場所やケースがある。
例えば
婦人科関連の医療現場に男性通訳者が派遣される。
男性関連の医療現場に女性通訳者が派遣される。
これって差別にもつながりかねない由々しき問題だと思っているが、今の通訳業務の現場では顧客の要望にそぐわない事がごく当たり前にまかり通っている現実。
このようなマッチング不全を防ぐ手っ取り早い対策は、指名制度にすればそれで簡単に解決できると思うのだが、どうやらこれが「制度」とやらでできないという。
何だか一般常識とはかけ離れたところでコーティーネーションされているように感じてしまう。
僕は依頼された仕事を愚直にする。
何を要求されているのか?
どのようなものを造ればば良いのか?
顧客の要望する満足なものを造り引き渡す。
それが次につながっている。
良い仕事をする方に指名が集中し偏りが生じるのは社会の常識だと思うが、これって過激な意見なのだろうか?