2017年に千葉大学医学部生による集団強姦事件がありました。2022年には滋賀医大生による集団強姦事件がありました。当然、これらの学生は大学を退学処分となりました。千葉大学医学部生は執行猶予判決が出たようです。また、滋賀医大生は実刑判決が出ました。彼らのその後がどうなったのかは不明ですが、過去の犯歴を隠して医学部を再度受験することは可能です。

 

問題は本当に後悔しているのか、うわべだけで反省していないかの判断が難しいところにあると思いました。なまじ偏差値が高いので再度受験すると入学できてしまうかもしれません。刑事罰での犯歴がある場合、医学部生にはなれるかもしれませんが国家試験受験時や医師免許交付時に審査の対象となります。医籍登録の際は前科照会されるようですので前科を隠して医者になることはできません。医師法では「罰金以上の刑に処された者」に該当する場合「免許を与えないことがある」と規定されています。しかし審査に時間はかかるとしても免許を全く交付されないということはないと思います。「本当に反省しているのか、表面上だけ取り繕っているのかは本人のみぞ知る」です。

 

司法修習の場合は実刑の執行後10年を経過しないと弁護士にはなれないとのことです。実刑の場合、公務員も欠格事由になります。

 

精神的に未熟な段階で、偏差値が高いから医学部に入学というシステムに問題があるのではないかと思っています。米国の医学部は日本の法科大学院の様なシステムとなっており、4年生大学を卒業後に受験が可能です。日本の医学部学士編入枠の様な方式です。面接でのリーダーシップやボランティア参加歴なども重視されます。日本の学士編入枠で入学された学生のほうが一般入試枠で入学した学生よりもモチベーションが高いと思います。学士編入枠を増やしてほしいと思いますが大きな反対にあうでしょうね。