東京の赤坂の飲食店で「赤痢菌」による食中毒が発生しました。8月には横浜市のデパートで買ったウナギを食べた160人が嘔吐 下痢を訴え、集団食中毒が発生しました。こちらは「黄色ブドウ球菌」が原因と考えられています。担当調理スタッフが普段から手洗いをせず手袋も使用せずに調理していたそうです。こちらは1人が死亡されています。

 

食中毒が疑われる場合は、医者は保健所に届け出る必要があります。赤痢菌を出した飲食店は7日間の営業停止を命じられました。

 

一つ前のブログ「感染性腸炎」で鹿肉から罹患したと思われる「大腸菌O-26」の患者さんの場合も保健所に届け出しました。この患者さんの大腸菌はベロ毒素陰性で重症化せずに治癒しました。

 

同じ料理を食べても発症する人と発症しない人がいるようです。体内に入る細菌の量や免疫状態が影響しているのかもしれません。感染していても発症していない可能性はあります。このような場合を「潜伏状態」と言います。

 

同じ食品をご家族が食べている場合は、無症状のご家族の便の検査を行うこともあるそうです。

 

特に注意が必要なのは、患者さんや患者さんのご家族が食品を扱う仕事に従事している時です。二次的な被害を出す可能性があるからです。

 

明確な規定があるわけではありませんが、このような場合は無症状でも抗生剤の治療したほうが良いのかもしれません。

 

食品を扱う事業者の衛生に対する意識は、消費者に見えないので厳しく対応されるのは仕方ありません。