こんばんは。

 

ついに京王ライナーが2月22日より運行開始することが発表されましたね。

 

新宿の次の停車駅が府中とはびっくりでしたが、八王子市民からすればそれも歓迎?笑

調布通過の分、座席確保のための競争率もそこまで激しくはならないかな、というのが今のところの見解です。

 

ダイヤ改正の内容についてはすでにいろいろ出回っているので、自分は今回は「もじ鉄」としてこの発表を見ていきます。

 

京王初の有料特急の歴史的告知には一体どのようなフォントが使われたのでしょうか。

見ていきましょう。

 

え?そんなのどうでもいいとか言わないでください。笑

 

 

写真は新宿駅です。ホームへ向かう階段の柱には大きく京王ライナーの告知が書かれています。

夜のみの運行のためデザインは夜空の背景に白抜き文字。

イメージも視認性もそしてインパクトもバッチリですね!

 

 

文字には傾斜がかかっています。

斜体の文字は日常の中で見ることも多いですが、日本語フォントに関しては初めから斜体となって販売されているものはほとんどなく、独自での編集が必要になります。

ワードやエクセルなど大体の文字入力ソフトにはすぐ斜体に変換できる機能もありますが、このような広告物などはデザイナーがバランスなど調整して作っているものかと思います。

 

フォントに手が加えられてしまうと元が何かという特定が難しくなってしまいますが、今回のケースは縦線の引き始め部分にあるウロコやハネの部分の形を見る限り、斜体にした以外はそのままの形が保たれているようです。

 


これはおそらくゴシックMB101でしょう。

新ゴと並びMORISAWAを代表するゴシック体の1つですが、新ゴに対しこちらは伝統的なゴシック体が継承されていて、先ほど述べたようなウロコの形などがそれに当たります。

ポスターの見出しなどでよく目にするフォントですね。

 

 

一方数字と欧文の”2.22Debut!”ですが、これはFuturaのObliqueかと思います。

 

読み方は「フーツラ」?「フツラ」?

Obliqueとは「傾いた」、「斜めの」という意味だそうです。つまり斜体バージョンですね。

日本語フォントと違い欧文フォントにはこのように斜体フォントが常備されているため、おそらくこちらはフォントを編集せずそのままの形で使用しているものと思います。

 

そしてその傾斜に日本語を合わせたのでしょう。

 

 

ちなみに柱全体とその周囲はこんな感じになっています。

普段は白いV字の柱なのですが、ダービーの時など稀にこのような巨大広告物になってしまうのです。

 

背後には告知のポスターも見えますね。

 

 

こちらのポスターは掲出されてからまだ一週間も経っていませんが、京王線ユーザーの方であればもうすでにどこかで一度は見たことがあるのではないでしょうか。

それほど一気に駅構内や車内広告に拡散されましたからね、、

 

下の見出し文字は柱と同様でゴシックMB101Futuraでしょう。

 

 

それでは上に書かれている”座席指定列車サービス始動”はというと、、

 

これはヒラギノ角ゴシック体ですね。

線の端だけ広がるのが特徴です。

 

東三国駅での記事の際には「こぶりなゴシック」というフォントが出てきましたが、漢字部分は「ヒラギノ角ゴシック体」と同様のものが使われています。

前回は文字間隔を見て「こぶりなゴシック」と判断しましたが、本当はカナ部分を見ればすぐ判別できるのです。

 

 

「こぶりなゴシック」のカナは丸みを帯びた形になっているのに対して、こちらは漢字の特徴がそのままカナになっています。

これがヒラギノ角ゴシック体です。

 

こぶりなの文字写真がないので分かりにくいと思いますが、、、

 

 

もうひとつのポスターも同様で

 

下の見出し文字はゴシックMB101Future

上の”朝ラッシュ時間帯に準特急登場”はヒラギノ角ゴシック体ですね。

 

 

次のポスターはこちら。

 

シンプルでいいですねー。

 

 

文字は丸ゴシックです。

丸ゴシック系はフォントの中でも一番特定がしにくい、、笑

 

「り」の2画目の始まり方に特徴がありそうですね。

これを基準に調べたら当てはまったのはヒラギノ丸ゴシックでした。

 

 

なるほど、今回はヒラギノ系を集めましたか。笑

 

 

下の文字も数字も含めてヒラギノ丸ゴシックでした。

 

 

そして先ほどの階段で柱の側面に書かれていた文字も、、

 

ヒラギノ丸ゴシックです。

 

こんな大きな文字が階段を上ると真正面に、しかも角度的にもこちらを向いているのですからインパクト大ですね。笑

 

 

 

細かく見ればもっといろいろあると思いますが、今回使われていた主なフォントは以上でしょうか。

 

掲出の仕方にインパクトを出しつつも、無難な定番フォントを使用していたところにやはり京王の堅実さが伺えました。

個人的には駅名標のド定番「新ゴ」が使われていなかったことにホッとしてます、、笑

 

 

とはいえダイヤ改正に関してはまだ公開されていない部分も多く、今後発表されるとともに販促物も増えれば個性的なポスターや文字も登場するかも知れませんね。

楽しみです。

 

え、楽しみなのそこかい!って、、?笑

 

 

 

※尚、今回もフォント名の特定はあくまでも自分の見解によるものなので、間違っていたら申し訳ございません。