カイレンなのかレンカイなのか分からない作品になったけど一応レンカイのつもりだった。





休日の朝、8時30分に起床。
少し寝すぎたようにも思えるが、布団を剥ぎ体を起こした。
朝は苦手で、窓から差し込む光が眩しいほどだ。
光の所為で半開きになる目を擦り立ち上がった。
階段を下りリビングに行くと、もう皆朝食を食べ始めている。

「兄さん、起きるの遅いよ。もう皆食べてるよ。」

相変わらずの、綺麗な高い声でミクが俺に向かって言った。
俺はごめん……とだけ返すと、自分の席に座る。
すると気が付いた。
いつも俺の隣にいる筈のレンがいない。

「あれ、ミク。レンはまだ寝てるの?」

そうミクに問いかけると、ミクは首を横に振る。
手に持っていたお味噌汁を飲み干し台所へと席を立つ。

「マスターが買い出しに行くって言ったら、自分は朝ご飯いらないから一緒に行くって。」

何となく事情は分かった気がした。
最近薄々気づいてきたことだ、レンがマスターを好きだという事は。
マスターが出かける際には必ず後ろを着いて行くようになったのだ。
ミクはもう知っているだろう。
俺は最後の一口を食べ終え席を立った。

「あれ、カイ兄どっか行くの?」

コートを羽織る俺を見てリンが問う。
冷凍庫にあるアイスが無くなった為コンビニへ行こうと昨日から考えていたところだ。

「うん。コンビニに行くとこ。」

「リンはボリボリ君がイー」

何故か勝手に商品を決めているリンにツッコミをお見舞いし家を出る。
段々と雪が溶け、見えるようになったアスファルトの上を歩く。
やがて見えてくるコンビニの駐車場に見覚えのある黄色い髪の毛が見えた。
ごみ箱のすぐ傍に座り込んでいるレンの肩をぽん、と叩くと驚いたのか、大きな悲鳴を上げた。

「あ、何だよ。カイ兄か。」

むすっと不貞腐れそっぽを向く。

「マスターは何処行ったの?」

そう訊くと、レンは泣き出しそうな顔をする。
ぎゅっと抱え込んでいた自分の膝に顔を埋めた。
訳の分からなくなった俺はぽんぽんとレンの頭を優しく撫でる。

「何だよ。」

レンは面白くなさそうな顔をして俺を見た。
そんなレンの腕を引っ張り立ち上がらせてみる。

「喧嘩でもした?」

そう訊くとレンは首を小さく振った。
すると口を少し開き小さい声で言う。

「振られた…。」

良く理解で出来ないでいるとレンは俺の腕を振り払った。
そして次は大きな声で叫ぶように言った。

「マスターは他に好きな人がいるからってっ……!」

俺をきっと睨みつけるレンがどこか可哀想になっていく。
レン……と小さく呟くとレンは此方を見た。
その隙にぎゅっと後ろから小さな体を抱き締める。
レンは抵抗もせずに黙って俺を見ていた。

「俺は何処にも行かないよ。」



抱き締めた瞬間が、キミに恋をする合図。



END


マスターが好きなのはカイトだよ、