わたしの住む所で、
保育士のニュースが先日あった。




ニュースがあった次の日、
母から電話が来て


「ニュース見た?」

と。





「たまたまテレビ見てたら、見たよ。
保育士の子が園児の、、、ってニュースだよね?」


「どこの園か見た?」



「いや、詳しくは見てない」



「由香のいた場所だったよ」





!!!!


そうだったのか。



わたしが働いてたあの園だったのか。





「もしかしたら、
わたしが辞めた時と
状況は良くなって無かったのかもしれないね、、、」






わたしが居たのは、
当時わたしが22、23歳の頃。




ブログにも書いたことがあったかどうか、、

0~2歳児の職員にとって、
とても過酷な
勤務環境だった。





ニュースの子が
0~2歳のクラスを受け持っていたと知り、


、、、一緒じゃないか。と
そう思った。





今は分からないけれど、
わたしが居た当時は


認定こども園ということもあり、
元々は幼稚園が元だったため
3歳~5歳はそれぞれにクラスがあり、
そちらは幼稚園として成り立っていた。






0~2歳のクラスは、
離れた場所にあり、
孤立しており



そして、0~2歳の子ども達が全て同じ部屋にひとくくりになっていた。





子どもの預かり時間は、
7時~19時まで。


通常の園は、
勤務体制はシフト制になるところを


わたしがいた園はシフト制ではなく、
そして、0~2歳を担当する正職員は
まさかのわたし1人。



新卒のわたし1人が
7時~19時まで子ども達を見て、
そして、仕事が終わり園を出る時間は
だいたい22時


遅ければ0時頃


という毎日だった。






0歳という、
1歳や2歳にしても

小さな命を預かること




怪我の無いように
神経を使うこと





そこに、
新卒の正職員が1人



シフト制でもない長時間勤務。











保育士の母
保育士の友達と話しても




やっぱり
異常な勤務体制だと、
そう思った。








ただ、
子ども達は可愛かった。


保護者の方も
優しかった。




すぐ、辞めたかったけど、
3月までは居よう。と思った。



年度末までは、居よう。と







幸い、同じクラスのパートの先生には恵まれ、
乗り切ることが出来た。




1人で朝から子ども達を見ているわたしにとって、

パートの先生が出勤してくる9時が待ち遠しかったし
パートの先生が先に帰る16時や17時頃は

「行かないで、、、!」という思いだった。








帰りがフラフラで、
道が真っ暗で
眠た過ぎて事故を起こしそうになったときもあるし



いっそ、わたしだけでも事故ってしまえば、、
そう思ったこともある。










お給料は、
振込みでは無く、
手渡しだったため




最後の3月の丸々1ヶ月分のお給料はどうなるのだろう?
さすがに、振込みかな?と思ったけれど、



無かった。



あれだけ、最後の最後まで長時間働いても、
最後の1月分は、
お給料が1円も払われることは、無かった。






ポーン滝汗ってなったけど、




これで、縁が切れるなら



そう思った。





退職することを主任に話すとき


「あんなにやる気いっぱいだったのに、
何があなたをそうさせたの?」と聞かれ





主任といえども幼稚園側の方しか関わってなければ、
0~2歳を正職員わたしだけにしたままで放置ならば、
そう聞くぐらい、何も分からないのだね。と



「正直、時間です。
勤務体制です。

ありえません。」


 
勇気を出して伝えたけれど、
何ひとつ、響かなかった。







今の仕事で、お客様に働き方なんかに詳しい人とたまたま保育士時代の話をした時に


「労基に行った方が良かったね、それは。

泣き寝入りしちゃダメだったよさ。

お金にしろ、
時間にしろ、
これから先働く人のためにも

自分のためにも」



と言われ




「それでも、辞められるなら
もうそれがその時精一杯だったんですよね」


と話しながらも、


その時のお客様の言葉が
ずっと残っていた。










今回のニュースを見ながら、
 

その保育士の子の状況や気持ち


そして、
保護者や子どもの気持ち




色んな想いに

人のことを安易に言葉には出来ないけれど、





わたしの中に色んな感情が湧いた。







今回起きたことで、
どうか、先生達が働きやすく

親も安心して預けられて
子ども達も健やかに笑っていられる



そういう環境になって欲しいと心から願います。