出会った頃の俺は… とにかくまっすぐで考えるよりも体が先に動いてそして失敗して…その度に涙を流す 年上なのに頼りなくて…苦しくてもいつも笑顔で…そんなあいつが大嫌いだった 涙を見せるたび無理して笑う姿を見るたび 腹が立ってあいつを傷つけた だけどそれは…俺が紛れもなく誰よりもあいつを見ていた 気になって仕方がなかった その証にすぎなかった 愛しているんだそう気付いた
だけどあまりにも遅くて その時にはもう あいつの傍らには翔さんがいて涙も笑顔も…全て翔さんの物になってたんだ 「まー…俺は今お前がほしくて堪らないんだ 」触れたくなる心をどうしたら抑え込めるのか苦しむばかりの日々を過ごして
取材で日本を離れた翔さんを見送って浮かない顔をするまー 「気晴らしに飲みに行こうよ」「じゃあ、ニノとリーダーも誘おうよ」俺と二人きりになるのを恐るように答えるまー少しでも一緒の時間が過ごせるならそれでもいい「ニノー…リーダー…一緒に飲みに行こ」「いいねー 行こうか?」「何?Jおごってくれんのー」「何で俺が…」じゃれあいながら楽屋を後にした
「何だよー相葉さん…せっかくみんなで飲んでんだよ もう少し楽しみなよ」「どうせ 俺らじゃ翔君の代わりにはなんないだろうけど」「そんな事ないよ 楽しんでるし 」♪~♪~♪~「もしもし翔ちゃん?今?四人で飲んでるよ ごめんね翔ちゃん仕事頑張ってんのに…うんわかった気をつけてね ん?リーダー?ちょっと待って
リーダーちょっと代わってほしいんだって」「もしもし翔君…お疲れ様 ああ わかってる大丈夫だよ 無理しないでがんばって じゃあ」「リーダー翔ちゃん何だって?」「行く前に仕事頼まれてたんだ どうなったか気になってたみたいだけど それだけだよ」「そっか…」「なんだよ…嬉しそうな顔しちゃってさ さっきまで泣きそうだったのに」そうどんな曇り空だってたった一本の電話で太陽の笑顔に変える それができるのは俺じゃなくあの人なんだ
現実をみせつけられて あおるように酒を流し込む 「J ちょっと無茶だよ もうやめなよ」「そうだよ 松潤 みんなそろそろ帰ろうか?」「大丈夫だから」立ち上がろうとしてふらついた潤は側にいた雅紀に支えられた 「このままじゃ心配だな 送ろうか?松潤?」「まー お前のとこ泊めてよ」「それは ちょっと…」翔のいない時にたとえメンバーとはいえ二人で夜を過ごすのは流石に気が引けた「翔さんは良くて俺はダメなのかよー」「松潤…そのくらいにしときなよ 俺のとこ泊めてやるから」智が間に入る「イヤだ まーがいいんだ まー好きだよ」支えていた腕を強くひかれ弾みで唇が合わさった なおも抱きしめようとする松潤 必死で逃れようとする雅紀 「潤 いい加減にしろよ 相葉さん嫌がってるだろ 」「翔君はこうなること わかって さっき電話で言ってたんだよ 松潤と相葉ちゃん二人きりにしないでくれってね」「なんでだよ なんで俺じゃダメなんだよ 」「ごめんね 松潤答えてあげられなくて 自分に嘘はつけないよ 俺は翔ちゃんが大切だから…」「相葉さんここは俺らに任せて もう帰りなよ」「ありがとう リーダー、ニノ お疲れ様 おやすみ」雅紀は三人を残し店を出た
部屋に戻った雅紀は翔に電話を入れた 短い時間でもいい 声が聞きたかった 「もしもし雅紀?」「ごめんね翔ちゃん…俺の事心配してくれたんだね リーダーに聞いた そしたら声聞きたくなっちゃって」「大丈夫か?なんかあったのか?」涙が溢れそうになるのを堪え「あのね…翔ちゃん 気付いてたの?松潤の事?」「もちろん きづいてたさ お前を見る目が 俺と同じ恋してる目だったから…だから智君に頼んどいたんだよ 絶対二人きりにさせないでくれって てか気付いてないのお前だけだぞ」「そっか 俺バカだから いっつも翔ちゃんに迷惑かけてばかりだね」「何言ってんだ?何かされたのか?松潤に…」「酔っ払ってたから…もみあってたらぶつかって ちょっと当たっちゃたんだ 唇に … でもみんないたし本当に弾みだったから 翔ちゃんに嘘つきたくないし」「それだけ本当に?」「ちゃんとリーダーもニノも俺の事守ってくれたから 大丈夫だよ ごめんね翔ちゃん…」……櫻井さんそろそろ時間です お願いします……「あっ行かなきゃ お前の声聞けたから頑張れるよ 早く会いたいな 愛してるよ雅紀…」「ありがとう翔ちゃん…頑張って 俺も愛してる」「離れていても ちゃんと見てるから ゆっくり休めよ じゃあね」「うん 又ね」翔の優しさが思いが雅紀の心を温めていく 「翔ちゃん…帰ったらいっぱい話そうね」 離れても繋がっている二人の思い 永遠の時を刻んで