母の治療法 | ٩ ಠ_ಠ و Jewel♡

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クリスマスイブに来た保護っ子 Jewelの日記
繁殖犬リタイア 保護っ子卒業 !
癲癇との戦いに勝つ!٩ ಠ_ಠ و
第2のワン生 楽しく行くぞっ\ಠ_ಠ/ハイ♡







先週、9月4日に母の担当医から
お話があるので病院に来られますか?
と、携帯に連絡が入った。




その日の夜に病院に伺うと約束し駆けつけると
母が自分の病室の前で私を見つけ手を振っていた。
その光景を見て、改めて思う…
自分の母ながら、マジ可愛いと思う




こんな大変な時にふと呑気なことを思わせてくれるのも
母のこの性格と空気のおかげ







先生の話は、母も一緒に聞く



先ず、この病院は、大学病院ということで、
患者の治療方針は、1人の担当医だけで決める訳ではないことを説明された。

それは、何度も聞いてる
治療の話をするとき、先生が必ず言うセリフ







先生は、自分は、抗がん剤をする予定でいたが
会議で、母の治療方針を変更することになりました。
と言った。





理由
確認できる腫瘍は全て取り切った。
その上で、再発、転移しないよう、トドメに抗がん剤を使った。
にも関わらず、抗がん剤治療からまだ1年経っていないのに、再発してしまった。

ということは、抗がん剤が効いていないと考えるのが妥当。と。






私も、思ってた。
手術後、再発、転移しないために抗がん剤使ったのに
こんなに早く再発するなんて、が効いてないのでは…
疑問だった






母は、黙って聞いている。


あんなに苦しかったのに…ね。と思った。









先生が続けて
次のステップは、抗がん剤は使いません。
免疫療法をします。




メンエキ リョウホウ





まだ新しい治療法らしい
( 説明すると長くなるので、ここではサラっと流します)
先生は、専門用語の並ぶ説明文を
『 ざっと見て何が書いてあるかわからないでしょう』と笑いなら
母と私にわかりやすく説明してくれた。






説明を聞いていると、ハッと思った。




この治療
聞いたことある…





先生に、




なんか、テレビで見たことある気がする!




と、言葉にすると




あー、いくらでもテレビでもやっているね




っと先生がちょっと笑いながら言った







免疫チェックポイント阻害薬
免疫細胞にブレーキをかけている部位を阻害することで
自身の免疫力を活性化させ抗腫瘍効果を発揮させる薬。





らしい




文字だけ見てるとわかるような〜
   わからないような〜




んー・・・むずかしい




と、唸ってしまう。





先生が、絵を描きながら説明してくれた。





癌細胞は、リンパに


ワタシ ヲ コウゲキ シナイデ


と、指令を出し、リンパをまんまと騙す。
そんなことが出来る細胞らしい。


本来、癌細胞が身体の中で増殖することを阻止する働きをするリンパ。
そのリンパが騙され、癌細胞と闘わず受け入れてしまうのだとか。
リンパが受け入れると言うことは、癌細胞はやりたい放題。増殖する




騙して、増殖するなんて
とことん、姑息な憎き細胞。






なんだか、マンガみたいな説明だけど、
簡単に言うとそう言うことらしい。





抗がん剤自体は、癌を根治することはないらしい。
でもこの薬は、上手く合えば、根治した実例があるそうだ。
また、根治しないまでも腫瘍の成長を止めることができるらしい。

どちらにしても、合えばの話。






先生の説明が始まった時に思い出した私が観たテレビは、
『癌と上手く付き合っていく』
というドキメンタリーだった。



余命を宣告された患者さんが、この治療で
腫瘍の成長が止まった。
身体の中に腫瘍は、残っているがそれ以上成長しないため身体にそれ以上の害はないらしい。



この治療を続けていれば、腫瘍と上手く付き合っていくことが出来る。という内容

ご本人がテレビに出ていて、普通の生活をしている。と話していた。






ただ、この治療は、大きな副作用の可能性があるらしく
また、どんな副作用が出るのかがわからないリスクがある。

抗がん剤は、投薬をやめたら副作用は止まるけど
今度の薬のリスクは、また違った副作用




どんな薬も副作用はあるモノ。
敵の存在が大きければ、使う薬もそれに伴い
身体に負担がかかるのね
癌を消滅させるために。





この治療の説明を聞いていると『 コワイ 』と思うのが素直な気持ち。




母が、『 なんか…こわい…』と呟いた





まずは、点滴投薬後、1週間は入院で様子を診ます。
その後、採血等〜検査の結果、副作用がなければ、退院し
あとは、通院で投薬することにしましょう。


この治療は、抗がん剤と違って、入院しなくても通院でできるらしい。





投薬は、化学治療室という部屋で点滴するらしい。
決まった日に、診察をし、検査をし、結果問題がなければ化学治療室で点滴投薬




投薬が始まれば、トイレを使った後は、2度流す。
洗濯は、他の人とは一緒にしない。
など、注意事項もあったり
聞いてるだけで、怖い薬のように聞こえる。




先生が、同意書をこちらに向けて、どうしますか?と尋ねた。





母に、大丈夫?と確認し、



『 おねがいします。』と言った。





少しだけ、母が呟いた




悪いところ取ったからもう大丈夫と思ったのに…




先生が、そうだね。僕もそう思ったけど、
腫瘍の顔ツキがそれ以上に悪かった。



母の先生は、いつも明るく、気持ちを前向きにさせてくれる。
泣きそうになったけど、堪えた。


まずは、入院中の投薬は、既に完了していて
その後の副作用は見つからず、
本日、退院する予定です。






開かない自動扉越しのバイバイ






コロナがなかったら、この自動扉は開くのになー。