新井貴浩内野手が30日、京セラドーム大阪で行われた中日戦で待望の130メートル弾の11年初アーチを放った。
1点を先制された初回に飛び出した4番の逆転3ラン。前日、実戦25打席ぶりのヒットを放ち、トンネルを抜けた新井が、上昇気流に乗った。
開始早々、見せ場が訪れた。マートン二塁打、鳥谷安打で築いた初回の反撃機。4番が小笠原の失投を見逃さなかった。
初球の124キロ。甘く入ったシンカーを完ぺきなタイミングで仕留めた打球が左中間へ。
実戦58打席目にして待望の1発。
ブラゼルが竜の内角攻めをことごとくはじき返した。昨季のセ・リーグ王者、そして自身も対戦打率・239と低迷した相手からの2安打。
新井の3ランで試合をひっくり返した直後の第1打席。カウント1‐2から、小笠原が投じた内角低めの直球を痛烈に右翼線へはじき返した。
巨体を揺らしながらの激走で一気に二塁へ到達。続く第2打席でもブラ砲のバットは止まらなかった。
三回2死一塁から、今度は内角低めのシンカーを豪快なアッパースイングで右前へ。
昨年は打率・296、47本塁打、117打点と抜群の成績を残しながら、中日、巨人の投手陣を苦手としていた。
これを克服するために、キャンプからストライク、ボールの見極めを徹底し、対策を練ってきた。今回の2連戦で喫した三振はゼロ。
昨年、リーグ2位の153三振を喫したブラ砲だが、今年はひと味もふた味も違う。
絶好調の林が止まらない。八回一死、城島の代打で登場すると左中間を深々と破る三塁打を放った。
前日29日の中日との合同練習でも2安打1打点。最近3試合で7打数4安打と大暴れだ。
守備では打球を右足に当てて途中退場した関本に代わって、急きょ一塁に。昨年のキャンプ以来の内野守備も無難にこなした。
金本も右肩痛を抱える中、虎視眈々と出場を狙う大砲の存在は心強い。
昨季214安打した.安打製造機が復活を印象付けた3本の安打。中日との試合形式練習2試合で、マートンが8打数5安打と大暴れだ。
初回だ。小笠原の立ち上がりを攻めて、2ストライクからの3球目。高めに浮いた直球を狙った。
左中間を破る二塁打で新井の3ランを導くと、五回は左翼フェンス直撃の二塁打。七回は中前打で3安打の固め打ちだった。
助っ人に触発された打線は、中日相手に12安打5得点の猛攻。1番打者の浮沈が今季もカギを握りそうだ。
鳥谷が“らしい”2安打で、好調を示した。強力打線の要は、いつ開幕を迎えても大丈夫だ。
一回一死二塁、外角の変化球を技ありの打撃で左前へ運び、好機を拡大。八回二死一塁では、一走・柴田とのランエンドヒットを決めた。
4打数2安打で、最近5試合のうちマルチ安打は3度。無安打だった前日29日も先制犠飛と2四球だった。
「6番・DH」で出場した城島が3戦連続でHランプを灯した。
六回一死走者なしで、中日・小笠原の直球をフルスイング。鋭いライナーで左前へ運ぶ一打に、自身も納得のようでした。
先発した下柳は、5回8安打3四球4失点で降板した。公式戦での対戦を想定しての投球だったが、首脳陣は制球を乱したところに言及しており、課題を残した。
初回に先制され、二回には1死一、二塁から四球で満塁とし、投手の小笠原に右前適時打を浴びた。四回と五回も、四球絡みでピンチを招いた。
順調にいけば、このまま開幕ローテ入りに変更はないもようだ。開幕までにもう1度実戦登板する予定で、最後の仕上げに入る。
2番手で登板した岩田は、3回5安打2失点。内容にも課題を残した。
前々回登板の18日のオリックスとの合同練習(京セラD)と同じ反省。
六回から2回は無失点も、八回、先頭の大島の投前へのゴロの処理(記録は三安)を誤り、その後3連打を浴びた。
2009年に中日に4連勝した竜キラーは、開幕2カード目の中日戦(ナゴヤD)で先発する可能性が高い。“予行演習”の課題を修正して本番に向かう。
2軍は30日、鳴尾浜球場でウエスタンリーグ・広島戦を行い、先発・鶴直人投手ら4投手によるノーヒットノーラン(無安打無得点試合)を達成した。
2軍戦でのノーヒットノーランは08年7月6日の中日戦(甲子園)に、若竹竜士投手が単独で記録して以来。試合は2‐0で阪神が勝利を収めた。
スタンドを包んだ「まさか」の希望が、中盤に「もしや」の期待へと変わった。そして終盤、期待は確信へと変わっていた。
2点リードの最終回。4番手・若竹が、3人目の松山を左飛に打ち取った。4投手でつないだノーヒットノーランのバトン。
快挙を待ち受けたスタンドから嵐のような拍手と歓声が湧き起こった。
流れを作ったのは先発の鶴だ。切れのある直球にスライダー、シュートを交えながら初回を3者凡退。
三回に2死から連続四球を与えたが、堂林を内角スライダーで空振り三振に封じてピンチを脱した。四回までに味方の失策で2度先頭打者を出塁させた。
それでも圧巻の投球で後続を制圧。最速は141キロにとどまったが、中西投手コーチは「スピードガンより球は来ていた」と高評価を与えた。
八回以降は快挙への期待が高まり始めたが、江草、若竹が重圧を吹き飛ばす圧巻投球を見せた。
フォーム安定のためセットポジションでの投球に修正した江草は、八回をわずか10球で3者連続三振。最終回は若竹が連続三振を奪うなど、危なげなく究極リレーを完結させた。
1軍投手陣は盤石の陣容を誇っており、その一角を崩すことは容易ではない。
しかし、長いペナントでは不測の事態への備えが不可欠なだけに、1軍予備軍の奮闘はリーグ制覇への貴重な下支えとなる。