ベトナム行きの飛行機に乗る前に、予約しておいたハノイのホテルから
必要なら空港までお迎えに行きます、と連絡が入っていました。
ノイバイ空港についてからハノイの町まで行く手段もその場で見つければいいや、と思っていたので、そういう冒険心も大切にしたかったのですが、
そう言ってくれるならお言葉に甘えよう、と、お迎えをお願いしました。
しかし、ノイバイ空港の出国が予想以上に時間がかかって、(前回の記事にも書いたように顔認証システムではなく、人がパスポートと人の顔を見比べて審査していたので)
しかも空港で、両替とスマホのベトナムSIMカードを購入・交換してからホテルに向かいたかったので、
お迎えの人を少しだけ待たせることになりました。
ホテルに連絡すると「問題ない」とのことだったので、安心して両替と、SIMカードの購入を済ませました。
ベトナムでは、SIMカードは1週間分のデータ通信量で500円程度の値段でした。
しかも、買ったらその場で何も言わなくても日本のSIMカードを取り出して交換してくれました。
(日本ではこうは行かないのよね、本当に笑っちゃうくらい、ルールがガチガチで。これもまた書きますが)
両替もSIMもスムーズに終了し、ホテルからのお迎えの人を探しました。
それが、意外とすぐに見つかりません。
空港の外には、いろんな国の人の名前が書かれたプラカードを持ったお迎えの人たちが、ズラーっと並んで待っています。
英語の名前、中国人の名前、などいろいろ。
そのなかから自分の名前を見つけるのは相当困難でした。
もう一度ホテルに電話し、今いる場所を伝えるとドライバーがやってきて、その手には私の名前が書かれたプラカードがありました。
手を上げて「It's me!」というと車まで案内してくれました。いろいろ待たせた事情を話したけれども、ドライバーは英語を全く喋らなかったので、反応もほとんどありませんでした。
ハノイはとても暑く「It's hot!」というと、それだけ理解したようで、「Hot?Huh...」と笑って、車の窓を閉めエアコンをつけてくれました。
ノイバイ空港からハノイの中心地のホテルまでは、高速道路を使って40分くらいの道のりでした。
高速道路は日本とさほど変わらないのですが、やはりクラクションを鳴らしまくる、という意味では全然違いました。
車線変更やスピード調整なども全てクラクションでお互いの位置を知らせ合いながらしているようでした。
しばらくして高速道路から降りると、ベトナムらしい、雑多で活気のある街並みが見えてきました。
バイクの量が半端なく多く、車の間にも横にも大量のバイクがひしめき合っています。
たくさんのクラクション、どう秩序だって運行しているのか皆目見当がつかない道路、
歩道にはたくさんの店の前で働く人や物売りがいて、活気に溢れていました。
ここまできてようやく、「異国に来たなぁ」という実感が湧いてきました。
ホテルに到着してチェックインを済ませ、部屋に案内されるとそこは最上階の広い部屋で、
大きなキングサイズのベッドが置かれ、シャワーもトイレも別の快適な空間でした。
たった3500円程度でこの部屋に泊まれて、しかも朝食付き、なんて素晴らしい旅のスタートだろう、と嬉しくなりました。
しかもこのホテルはハノイの中心地にありながら静かで、シャワーのお湯も途切れることなく、本当に最後まで快適でした。
荷物を置いて、涼しい格好に着替え、ハノイの町探検に繰り出しました。