昨日はDisney+で、ソウルフル・ワールドを見ました。

これは、ピクサー史上最も「深い」と言われている作品ですが・・・

 

いや、本当に、見てよかった!!すっごく面白かったです!

 

 

 

(※ここからはネタバレを含みます。)

 

 

主人公の男の人は、プロのミュージシャンを目指していて、

 

ずっとずっと報われない夢のまま中年になるまで中学教師をしながら過ごしてきたんですが、

 

ひょんなことからプロのミュージシャンに誘われてやっと夢のステージに立てる!!というその日に、

 

死んじゃうんですね。事故でいきなり。です。

 

ここから、死後の世界なのか生まれる前の世界なのか、

 

とにかくよくわからない精神世界に迷い込みます。(ここで一緒に見ていた夫は寝ました 笑)

 

そこで、どうしても地球にうまれたくないという問題児のソウル「22番」に出会うのですが、

 

主人公はどうしても、夢を叶えるため肉体に戻りたいんですね。

 

そこで22番の力を借りないと肉体(地球)に戻れないのですが、

 

まぁ、22番の自己肯定感の低さや、生きる意味なんてないと言い切っている性格上とっても難しいんです。

 

ですが、なんとかそこを乗り越えて、肉体に戻ったり、

 

かと思えばまたソウルの世界に戻ってきたりと行ったり来たりを繰り返します。

 

 

地球に生まれたソウルは皆、人生で自分が好きになるもの、魂が煌めく「きらめき」を

 

見つけるのですが、

 

「きらめき」こそが生きる意味だと思ってきた主人公は、

 

夢が叶った瞬間に、違和感を覚えます。

 

あれ・・・。これは、思ったのと違う。

 

夢が叶ってステージでプロミュージシャンと、たくさんの観客の前で演奏しても、

 

心は冷静。

 

それどころか終わって家に帰る地下鉄の中は、

 

いつもと同じ、臭い、狭い、気の滅入るような空間で・・・。なんにも変わらないのです。

 

「きらめき」は、生きる意味や目的じゃなかったのかもしれない。

 

それよりも、22番が教えてくれた、

 

 

歩くこと。

 

木の葉は種が、木からはらはらと落ちてくるのを見ること。

 

ピザの匂いがして、口に入れると味がして、それが、とっても美味しいこと。

 

 

それこそが本当に、もう、うれしくって、生きている意味なんだと。

 

きらめきは生きる意味じゃない。

 

 

死後の世界からもう一度 生きるチャンスを与えられた主人公は、

 

「これからどう生きるの?」と尋ねられ、

 

 

「わからない、ただ、一瞬一瞬を大切に生きるだけだ。」と言って物語が終わります。

 

 

 

すっごいいい話!!

 

わたしはここでもう涙こそ出ないけどうるうるで、深い感動を味わいながら、眠りました。

 

すごく「刺さった」ので、今でも余韻に浸っています。

 

先に寝てしまった夫や子供たちがここにいること、を見たり、

 

なんでもないけど、息を吸ったり、足があったり、その足で歩いたりすることの、

 

なんという奇跡か・・・。それを感じずにはいられません。

 

 

ゾーンに入りまくってるムーン・ウィンド(ヒッピーのおじさん、絶対どっかで会ったことある気がする!笑)や、

 

緊張と強迫観念で自分を見失いすぎている株のトレーダーとか、

 

もう本当にギャグも満載で、笑えます。

 

まだ見ていない方は、ぜひ!