現代版海賊の映画 キャプテン・フィリップス を観ました。(ネタバレあり)

 

 

 

 

2009年のソマリア海域人質事件をテーマに、海賊に拉致されたコンテナ船船長をトム・ハンクスが演じたドラマです。

 

実際におきた事件が元になっているのですが、

 

ソマリアの人たちが貧しすぎて、本当は漁師だったけど

 

海賊をしないと生活していけなくて、そんな彼らの必死の海賊行為が映し出されています。

 

マースク社の大きなコンテナ船を、たった2つの小さいボートで追いつき、シージャックしてしまうのだから、

 

とんでもない覚悟と意気込みで襲ってきます。

 

なんやかんやと抵抗するのですが結局はフィリップス船長が拉致されてしまい、

 

そこにアメリカ海軍がフィリップス船長救出のために到着します。

 

海賊といっても中には16〜17歳くらいの若い男の子もいて、少しだけ心を通わせます。

 

フィリップス船長は、米海軍に勝てるわけないんだから、殺される前に降伏しろ、と説得するのですがしません。

 

結局、降伏しなかった海賊たちは米軍の圧倒的な力(スナイパー)によって射殺されてしまい、リーダーも拘束されます。

 

最後、救出されたフィリップス船長は、綺麗な大きな、とても設備の整った米軍の船の救急室で、

 

(この、圧倒的な違い・・・)

 

ただただ泣いています。

 

そのシーンがとてつもなく辛いのです。

 

自分が助かったから、怖かったからただ泣いているのではないように見えました。

 

自分の息子と同じくらいの歳の、男の子が、

 

ただ貧しいというだけの違いで、海賊をせざるを得ず、最後は米海軍のスナイパーに、顔も見ないで遠くから射殺されて人生終わりです。

 

圧倒的な富のアメリカと圧倒的な貧しさのソマリア。

 

なんという差。

 

なんという闇。

 

 

このなんともいえない理不尽さを、この映画は描きたかったのかな、と思いました。

 

 

遠い世界で起こっている直接は関係ないこと、のように思えますが、実はそうでもなく、

 

日本のすしざんまいの社長は、このソマリア海賊にマグロ漁をさせて買い取って、

 

海賊を漁師に戻したというのだから、すごい偉業ですね!

 

まだまだ投資した額に利益は追いついていないそうですが、それでもやる価値はある!と信じて行っているそうです。

 

すごいな。