成田悠輔さん、と言う方が面白い。
彼自身はYoutubeで発信はしていないけど、出演した番組や切り抜きの動画が上がっている。
面白い対談はいろいろあるけど、たとえばこの対談は、
ベーシックインカムが欲しいとかそう言う単純なことではなくて、もっと心の問題で、
「働いてないと、自分のアイデンティティが揺らいじゃうとか、世の中の役に立ってないとか責任を果たしてないといまだに私たちは思ってる」
「働いたり、特にお金を稼いだりしなくても、特に気にせず自信を持って生きていける人間を作ることが、長い目で見ると社会にとって重要。」
とかっていう発言ひとつとっても、
とても共感できる。
自分は○○ができるから価値がある、とか
自分の子は○○ができるからすごい、とか
そういう価値観ではなくて、何もできなくても、ただ生きているだけでも、
ただいるだけで、自分も、他人も、めちゃくちゃ価値がある。
(価値があるっていう言い方自体が違うかも。)
というか、ただ居るだけで、いい。
尊い。
ひとが、肚からそう思えるようにならないと、
いつまでたっても、競争社会、学歴社会からこぼれ落ちる「落ちこぼれ」の層はなくならないし、
そういうひとがやけになって起こす、他人を巻き込んでしようとする自殺だってなくならないだろう。
落ちこぼれないように自分を社会に合わせて生きて鬱になる人も。いなくならないだろう。
もうホントそういうの、古いよね。
って感じで次に行きたい。
堀江貴文さんや、勝間和代さんなども言っていることだけど、
人が、自分の得意なことを生かして、楽に生きていけるようになると、もっといいよね。
それで、稼げるようになるといいし、稼げなくても、いいようになるといいよね。
(私なんかほんと好きなことだけしかやってこなかったから個人的に激しく共感しちゃう。)
いままで特にネットの世界ではいろんな議論について「そんなの甘い」「そんなの無理」など人を馬鹿にしたり見下したり
自分が(匿名で)相手を言い負かして勝ちたいとかいう人がたくさんいたけど、
最近はそうでもない世界もたくさんあるよね。
話を戻すと、成田さんは根底にある思想が結構、深くて、それが、わりと実は(そう見せてないけど)熱くてあたたかいと思う。
人を信じている、と思う。
今彼に注目している人もなんとなく、
この人の言っていることは頭のいい人が言っていることだから聞いておいた方がいい、というよりは、
「なんか好き」だから、見たい、聞きたいって感じの人が多いんじゃないかな?
成田悠輔さんという方は、不登校で中学時代から柄谷行人さんのNAM(ニューアソシエーショニスト運動)に出入りしていた経歴を持つ(その後東大卒、イェール大学助教授。よう知らんけどすごい)。
こういう感じの人が、いわゆるご意見版ぽいところで話していて、影響力のある人たちが喜んでうんうんて共感して嬉しくなってるのを見ると、時代が新しくなってゆく時間そのものを感じる。
そのこと自体がとてもワクワクする。
私などは勉強不足もいいところだけど、本質的なことは、一部の頭のいい人だけにしかわからないとか、伝わらないということではなくて、
やっぱり「だれのことも」含んでいなければ本当ではない気がする。
だから彼の言っていることはとても刺さる。
わかってくれる人、いますか?(笑)