私は、子どもの時、毎日休まずに学校に行っていた。

 

それは、「皆勤賞」をもらえ、と言われていたし、

 

(特に母親に何度も言われたと記憶している)

 

私も、その期待に応えたい、皆勤賞をもらって誉められたい、と思っていたのだろう。

 

伝染病などの出席停止や、忌引のように、「休み」扱いにならない日以外は、

 

休んではいけない、と思っていた。

 

6年生まで、1日も休まずに、学校に行った。

 

いきたくない、とか、思った記憶もあまりない。

 

それなりに楽しく通っていたように思う。

 

ただ、1日だけ、6年生の時に、休んでしまった。

 

風邪でも、他の病気でもなんでもなく、運動会か何かの行事の次の日、お弁当が必要な日に、

 

母親にお弁当が必要なことを言い忘れてしまった。

 

お弁当を持たずに登校することが、怖くて怖くてできなかった。

 

 

必要な連絡事項を伝え忘れてしまったこと。

 

怒られそうで、お弁当を忘れました、と先生に言えそうになかったこと。

 

そんなことで1日だけ、学校を無断で休んでしまい、「おやすみ」扱いになってしまったこと。

 

その1日のせいで、私は皆勤賞を貰えなくなってしまったこと。

 

お母さんの期待に応えられない悪い子になってしまったこと。

 

これらの気持ちを、家で一人で抱えて、泣きながら布団をかぶって、震えていた。


長い一日だった。

 

母親が帰ってきて、そのことを打ち明けた時、

 

「なんだぁ!そうだったのかぁ。それなら学校に行って、先生から私に連絡して貰えばよかったのに〜!そうかぁ。かわいそうだったね、ごめんね。」と言われたような気がする。

 

子供の私には思いつかなかった。

 

両親は先に出勤してしまっており、相談できる相手もいなかった。

 

途中まで登校しかけて、みんながお弁当を持っているのを見て、

 

私だけお弁当を持っていないことが恥ずかしくて帰ってきてしまったのだ。

 

今大人の私からすれば、本当に、そんなことどうでもいいというか、まじめすぎるというか、

 

大丈夫!って思えることでも、当時の私にとっては大問題だった。

 

優等生で、失敗したこともなくて、いつもうまくやってきた自分が、そんな失態を起こしてしまったことに、

 

自分でめちゃくちゃ傷ついていた。

 

 

 

「せんせー!弁当忘れました〜!!」って言えるキャラだったらどんなに楽だったかしれない。

 

でも言えなかった。

 

今なら、あの頃の自分に、言ってあげたい。

 

「誰だって、忘れ物するんだよ。大丈夫だよ、学校にいって先生に言えばなんとかしてくれるよ」

 

もしくは、

 

「1日くらい休んだって大丈夫よ、皆勤賞なんてなんでもないよ、そんなもの気にしなくていいよ。」

 

「せっかく休んだんだから、1日一人で自由にテレビでもみようぜ!!」って。

 

ほんとに真面目で、気の小さい子だった。

 

今の娘に、そっくり。

 

実は今日、娘が学校を休んだので、この記事を書きました。

 

朝気分が悪くなってしまって、涙目で「行きたくない」と訴えたから。

 

少し寝て、今は気分も良くなったけど、学校なんて、普段ちゃんと行ってるんだから、

 

たまには休んでいいよ、と言ってあげられる私でいたい。

 

長男も、先生がとても怖くて、学校に行けない時期が少しあった。

 

今は担任の先生も変わり行けるようになったけど、

 

学校については、思うところがいろいろあるので、また別の機会に書いてみたいと思う。

 

 

世の中の小学生、とくに真面目な子ほど、頑張んなくていいよ〜!!って言ってあげたい。