母乳をあげられない?

 

ナースコールの後、何時間たったかわからないけど、看護師さんが赤ちゃんを連れてきてくれました。

 

やっと対面できた私は嬉しくて、すぐに抱いて、母乳をあげました。

 

すると看護師さんが言うには、

 

「ごめんね、ものすごく泣いてたから、ミルク、あげちゃいました〜」

 

 

(いやいやいやいや、そりゃあそうでしょうよ・・・)

 

 

その後も、タイヤ付きのかごに入れられて、ごろごろごろごろ・・・と赤ちゃんが並べられている部屋に連れて行かれる息子。

 

見にいくたびに、ものすごい泣いてて、看護師さんに、

 

「ごめんね〜、すっごい泣いてたから、ミルクあげちゃった〜」と言われる。

 

 

母乳育児、希望 と伝えたし書いて置いたんだけどなぁ・・・母子分離の説明、あったかな。なかったよなぁ。

 

 

そりゃミルクの方が腹持ちが良いし、よく眠るのですよ。

 

赤ちゃんがミルク飲んでる間にお母さん休めるよね・・・わかる

 

わかる、わかるよ・・・頭ではわかるんだけど、なんかなぁ。

 

体が、すっごい寂しい。

 

産んだばかりの我が子がいないって、手持ち無沙汰すぎて、ソワソワソワソワする。

 

これはたぶん、本能。

 

赤ちゃんも、かごに入れられて、ぎゃあぎゃあ泣いている。

 

それを見た看護師さんが、哺乳瓶でミルクをあげている。

 

 

別にいいよ、母乳至上主義でもなんでもない。

 

ミルクも全く否定する気はないよ、全然いいと思う。でも、なんか不自然じゃない??

 

こっちにはあげられる母乳があって、赤ちゃんもそれを求めているのに、会えないって・・・

 

もしこれが初めての出産で、3日離されていたら、出る母乳も出なくなるんじゃ・・・?と思ってしまった。

 

 

その後日、やっと母乳指導で呼ばれ、「○○さんはもう3人目だから、わかってるよね〜どうぞ!」とやっと自由にさせてくれました。

 

実際、母乳は出たけど、すでに飲みやすいミルクを何回も飲んでいた息子は、最初ちょっと飲みにくい母乳に四苦八苦しているようだった。

 

二人でリズムを作るのに少し、困難を感じました。

 

まぁ。なんとか取り戻せたので良かったのですが・・・

 

 

母乳指導でよばれたあたりから、

 

赤ちゃんをずっと母子同室にして隣に寝かせてもよい流れになり、

 

ミルクもそれからはもうあげないでおいてくれました。

 

ある時部屋に、ミルクの宣伝にきたおばちゃんが、いたけど、「上2人とも母乳オンリーで育ててきて、この子も母乳で育てる予定で・・・」

 

と言ったらしどろもどろになって帰っていった。

 

どうなっているんだ、産院とミルク業界・・・笑 

 

 

この記事をあえて書いた理由

 

 

今は、母乳で育ててる?とか聞いちゃいけないって、そう言う時代だって知ってる。

 

下から産もうがお腹を切ろうが、それも聞いちゃいけない時代だって、知ってる。

 

別に私もどっちだっていいと思ってる。

 

ミルクの方が正直よく眠るし、栄養素だってそんなに変わらないと言われているし、

 

人に預けられるしね。

 

元気な赤ちゃんに会えれば、生まれ方だってなんだっていいとおもっているよ、基本的に。

 

では、なぜこの記事を書いたかと言うと、私が最初に指導を受けたような、助産院のような命のリズムに沿ったお産を大切にする場所があるってことを、知らない人が多いのかなって思ったから。

 

そして、私は最初にそういう助産院で産めたことが、本当に良かったなと思っているから。

 

何を選ぶのかは人それぞれ。

 

だから自分で選んだらいいと思う。

 

でも、助産院での出産は、本当に、幸せだったよ〜。

 

ほんっとう〜〜〜〜〜に、しあわせだった。

 

助産院そのものがあったかい胎内のようで・・・。

 

最初っから母子同室で最初だけキッツかったけど、その後自信を持って、育てられたよ。

 

これはただ一人の経験談でしかないけれど、もしもこれからお産をするひとの参考になれば幸いです。

 

2人目を産んだ時の助産師さんがいっていた言葉をここに残します。

 

「病院でみてきた、冷たい機械的なお産の数々に、怒りと涙が止まらなくて、すこしでも命の流れに寄り添った幸せなお産を希望するお母さんの、助けになれたらと思って、このバースハウスをやろうと思ったの。」

 

どうしたって少数派で、経営も運営もむずかしいことなのに、それでも、そうやって産む場所を用意してくれている助産師さんの気持ちと行動に、本当に、感謝の意を捧げて、今日はここで終わりたいと思います。

 

毎回つい、長くなってしまってごめんなさい!

 

読んでくださりありがとうございました!