助産院で赤ちゃんを産む、ということは、

 

助産院は医院ではないため、医師がいないということです。

 

その代わり、お産のプロである助産師さん(昔で言う、産婆さん)が居て、

 

毎回の妊婦検診や、分娩のお手伝いをしてくださいます。

 

もちろん提携の医師のいる病院というものが必ずあり、何かあった時はすぐにその医師に頼ることができるようにもなっているのですが、基本、自力で産むんだ!という覚悟(?)と、状況を常に助産師さんとともに自分でもよりしっかり把握する必要があります。

 

初めてで何もわからない私と夫に、助産師さんが本当に事細かく、赤ちゃんの様子や出産までの経緯を説明してくれたので、

 

二人でとても安心して、楽しみに出産を迎えることができました。

 

長男の妊娠〜出産は、11年経った今でも思い出すと笑えるエピソードがたくさんの、楽しい思い出です。

 

妊娠初期は、とても悪阻がひどくて何を食べても吐いてしまう日々が続きましたが、

 

安定期に入ると嘘のように元気になり、もともとアフリカンダンスのインストラクターをしていた私は、

 

助産師さんに相談して指導を受け、その仕事を続けて運動を欠かさないようにしました。

 

周りの人たちからもたくさんの祝福を受け、順調に妊婦生活を送っていました。

 

臨月に入ったある日、急にお腹が痛くなって、心配になって助産院に電話したことがありました。

 

陣痛、を経験したことがないので、お腹の痛さが陣痛なのか陣痛ではないのかが分からなかったからです。

 

「今すぐきて」と言われて検査をしても、赤ちゃんはまだ下がってきていない、それでもお腹は痛い。

 

念の為に医師に診てもらおうということになり、提携の医院へ行って検査してもらっているうちに、だんだんとお腹の痛みがなくなってきました。

 

お医者さんも、「うーん、こりゃ、冷えたねぇ。」と、ただのお腹の冷えで胃腸が痛くなってるだけだということが判明。

 

「は、恥ずかしい・・・!」という照れ笑いと、お騒がせしてごめんなさい!という気持ちで医院をあとにし、助産師さんにも「お腹冷やさないようにね〜!」と言われて家に帰りました。

 

そう、この時11月。住んでいたのは岐阜の山奥。

 

気温もグッと冷え込み、大きくなったお腹もいちだんとあたためないと、とても冷えやすい環境にいました。

 

 

この一件からほどなくして、私は本番の出産を迎えることになりました。

 

 

 

つづく