2024.1.3

 

羽田空港での航空機衝突事故に思う

 

2024年の幕開けが、能登の大地震、羽田空港での航空機衝突事故、等々重く暗いニュースで始まってしまったことは本当に悲しいことです。

地震で命を落とされてしまった方、航空機事故でお亡くなりになってしまった海上保安庁の職員方のご冥福を心からお祈りいたします。

 

それにつけても疑問に思うのは、空港における管制システムが驚く程アナログであるのは何故だろうということです。

 

何しろ管制官とパイロットとの音声交信のやり取りは、当該機だけではなく前後機のパイロットとのやり取りも錯綜するので非常に聴き辛く判り難いもののように思われます。

音声交信に加えて、少なくとも次のような安全装置を導入し、管制制御システムの高度化を図る必要があるのではないかと、ズブの素人ながら思う次第です。


①誘導路から滑走路に入る箇所には、地面に青・赤のLEDライトを帯状に埋設した停止線を設け、信号を表示することにより聞き間違えのリスクを減らす。
②私が借りたレンタカーには、バックの際障害物と接近しすぎると警告音とともに自動的にブレーキがかかる仕組みが搭載されています。各旅客機にも、上記①の停止線に埋設された発信機からの信号を感知するセンサーを機体に取付け、赤の状態で侵入しようとする機体に自動停止をかける装置を導入する。
③滑走路に着陸しようとする旅客機に、滑走路上の異常を知らせる赤くて太いLEDランプの帯を滑走路に大きく埋め込み、パイロットが 
touch and go 或いは

 go around を素早く判断できるようにする。
④夜間に着陸しようとするパイロットから滑走路が良く見えるように、滑走路の照明をもっと明るくする。(パイロットの目を眩惑しないように滑走路だけを照らす)
⑤管制官とパイロットとのやり取りの音声をAIで認識し、上記①の停止線の信号切り替えを自動的に行うように補助する。加えて、管制官とパイロットのやり取りの矛盾や復唱誤りがあった場合はAIが自動的に警告を発するようにする。

この位の安全装置の導入は最低でも行った方がいいのではないかと思います。
「そんなことはド素人に言われなくても分かっている。現行方式を採用しているにはそれなりの理由があるんだ!」とお𠮟りを頂戴しそうです。
しかしながら、現状の管制官とパイロットの音声交信方式だけで、これまで大事故が殆ど無く無事に推移してきたこと自体が奇跡のように思えてしまうのは私だけでしょうか?

更に言えば、テロの防止も大事です。
今回の事故で思ったのは、テロリストが空港内に侵入して車両を奪い、まさに旅客機が着陸しようとしている滑走路内に侵入し、車両を止めドアをロックして逃走した場合、たとえ追跡してきたパトカーが追いついたとしても、咄嗟にはどうしようもなく、今回と同様の大惨事が生じてしまうということに気が付きました。
この方法はハイジャックよりもずっと簡単で、テロリスト自身が逃走できてしまうという点に問題があると思います。
空港の警備や、作業員の身元確認は万全であるのか、そこに気の緩みはないのか、盲点を突かれないように万全を期して貰いたいと思う次第です。