2023.10.2~3
直ぐには分からない?
バーゼルの魅力
ライン滝のシャフハウゼンを出て、バーゼルにやって来ました。ここで2泊します。
この町に2泊する理由は、この町に見所が多いからという訳ではなく、自転車旅行を考えていた時に、比較的大きなこの町で自転車をレンタルしようと考えたからです。
自転車レンタルショップを探したり、良い自転車を選んだりするのに1日じゃ忙しないと考えて2泊にしたのですが、自転車旅行を諦めた後も元組んだ日程を変えなかっただけの話です。
バーゼルで二日間過ごしたのですが、この街の印象を簡単に言うと、魅力が良く分からない街だったということです。
私は常日頃から「その街の本当の姿は3日過ごさなければ分からない」と思っているのですが、本当にそうで、今回のように1泊だけで次から次へと移動する旅では、その街の本当の姿や魅力は分かりゃしないと思うのです。だから私がこのブログでそれぞれの街の感想を述べることなどは「九牛の一毛」「群盲像をなでる」の譬えの通り、僭越至極な所業であると思っています。
それにつけても、バーゼルという街の魅力が何処にあるのかは、全く良く分からなかったというのが偽らざる印象でした。
きっと、住んでみなければ分からない奥深いところにこの街の本当の魅力が隠されているのだろうと思います。何しろバーゼルは、チューリッヒ、ジュネーブに次ぐスイス第3の都市であり、中世から学芸と文化の中心であったと云われている街なのですから。
駅に着いてから、真っ直ぐに今日の宿に向かいました。その名もBasel Backpack。
工場の跡地のような建物群をうまく活用して色々な施設として利用していて、独特の雰囲気があります。
この一角は、ダンス教室なっているみたいで、皆さん楽し気に踊っていました。
この宿では、市内の公共交通機関が乗り放題となるチケットをくれました。
早速チケットを使って、宿のすぐそばからトラムに乗って旧市街へ出かけてみました。
市庁舎は大きすぎてカメラに納まりきらないので、少し上空から撮影した画像がありましたので、ウエブから拝借してみました。
観光案内本によると、産業革命をきっかけに、バーゼルはヨーロッパのほとんどの都市と同様に、大きな激動の時期を迎え、増加する住民のためのスペースを作るために、要塞リングは取り壊され(ウイーンと同じですね)、その外に新しい地区が作られたのだそうです。今も旧市街として残されている地域や、その中心のマルクト広場の建物の多くは19世紀の新しい建築物に置き換えられ、かなりの数のギルドハウスを含む多くの中世の建物が取り壊されたのだそうです。このことは聊か残念なことであったように思われてなりません。
これはマルクト広場の北隣にある「魚市広場」の装飾が美しい噴水です。
観光案内所のお姉さんのお薦めで、この学校への階段を上がったところのビルの壁にピカソに捧げる壁画を見に行きました。
これは、1967年にバーゼル市民が住民投票でピカソの作品2点(「二人の兄弟」と「座るアルルカン」)の購入を可決したことと関係があるようです。
何故ピカソの絵画を購入することになったのか? そこには悲しい悲劇が出発点となっているのですが、ここでは省略します。 下の写真がその壁画です。有名なストリート・アーティストの作品とか。
バーゼル歴史博物館(バールフュッサー教会)Historisches Museum Basel - Barfüsserkir
大聖堂の中
私は美術館や博物館の類に入ることはあまり好まないのでパスしちゃいました。
何しろ美術館や博物館がやたらと多いので、一々入場料を払って入館していたらキリがない感じです。 私は街並み見物で十分です。
マルクト広場に建つ Brezelkönig Globus の建物
旧市街から宿に帰る道すがら発見したタイ料理デリバリー専門店
注文したのは、プリプリのエビ入りカレー。
こんな感じで、二日間にわたるバーゼルの街の記録はお終いです。
美術館や博物館がやたらと多いことと、19世紀に建てられた凝った建物が多いのが印象的でした。
でも、もっと何か本当の魅力が隠されているような気がしてなりません。
明日はフランスのストラスブールに向かいます。